販売本数が減っても増益?値上げによる効果とは

アンカーマン通信第22号(発行日:2018年6月15日)

近畿地方のA酒造様は関西や首都圏の酒販店を中心に販路を開拓し、新規取引先も順調に増加。一方、「忙しい割りに儲からない」という漠然とした悩みを抱えていました。事実、近年の人件費や運送費の高騰、原料米の値上がりにより利益率は毎年悪化。早急に利益率を改善したい、とアンカーマンへ相談に来られました。経営見直しのための案を、一緒に見てみましょう。

利益改善は商品単価の見直しから

固定費の負担、販管費が高いなど、利益の高い低いには様々な要因がありますが、今回は商品単価について見ていきます。A酒造様は昨今の原料米の値上がり、人件費や運賃の高騰にも関わらず、商品単価を上げることはしていませんでした。そればかりか、「〇ケース買ったら×本おまけ」といった実質値下げまで行っていました。仮に売値2,000円、原価1,400円、利益600円の商品があったとします。この商品が1年間で1,000本売れるとして、値下げした場合と値上げした場合の利益額を見てみましょう。


● 値下げによるインパクト
200円の値下げをした場合の利益額は、40万円。差の20万円を埋めるためには、単純に1.5倍の数量を売ることが必要。ただし販売数量が増えると、人件費、在庫、原材料などが増加するため、値下げ前の利益を確保するためには 1.5倍以上の数量を売る必要があります。

● 値上げによるインパクト
200円値上げをした場合の利益額は、通常価格に20万円プラスした80万円になります。値上げにより一時的に数量が減るかもしれませんが、仮に数量が20%減の800本になったとしても、利益額は64万円(800円×800本)。通常価格で販売したときよりも利益額は増えています。さらに販売数量が減ったことで、人件費や在庫も抑えられるので、原価も圧縮できるでしょう。

値上げに伴って顧客の減少、サービスや品質の見直しが必要なのではないか、といった不安もあるかと思います。アンカーマンなら顧客を離さない値上げの方法を教えます。

アンカーマンでは、日本酒業界に特化した経営支援を行っています。「値上げ」でさらにどのような効果があるのか、具体的な値上げ方法とは何か。弊社が皆さまの視点に立ち、全身全霊でお手伝いさせて頂きます。共に利益向上を実現させましょう!