利益率アップ!儲かるための売上分析

アンカーマン通信第21号(発行日:2018年6月1日)

関東のA酒造様は、数年前にはじまった首都圏の有力な百貨店や地酒専門店との取引数量が増加傾向にあり、売上高は堅調に推移しています。しかし、売上高が毎期増収している一方でどうも手残りの利益が少ないと感じ、「原因は何だろうか」と、アンカーマンに相談してこられました。

 

売れ筋商品とそうでない商品を見極める

A酒造様の商品数を確認すると、小売店向けのPB品や、数年前に始めた新ブランドなど、実に200種類以上もの商品ラインナップを抱えていることが分かりました。商品数が多いのは一つのセールスポイントですが、全てが売上に貢献しているとは限りません。 例えば下表のように、売上高の順に商品を並べ、A、B、Cというようにランク分けを行います。そうすると売れている商品と、そうでない商品が分かります。利益率の改善のためには、売上の貢献度に応じて商品の終売や継続、注力といった対策が必要です。 商品の終売により一時的に売上高は減少しますが、売上貢献度の低い商品の生産にかかっていた原材料費、労務費、水道光熱費、在庫管理費などが削減されることで、会社全体の利益率は格段に向上します。

 

売上貢献度の高い商品に注力する

「お客様からの評価が高い」「試飲会でも人気だった」という商品も、実際に数字で見てみると売上貢献度は低くCランクの商品群だった、というケースは少なくありません。商品の売上貢献度を「見える化」し、高利益体質の企業を目指しましょう。
 
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