天寶一 様

天宝一

いいお酒を造っても、知ってもらわなければ意味が無い。 魅力が伝わるHPとパンフレット作成でブランディング強化

左 株式会社天寶一 代表取締役 村上康久 様
右 株式会社アンカーマン 統括マネージャー 渡邊拓也

株式会社天寶一

代表取締役 村上 康久 様

広島・福山市から10kmほど北上した場所に位置する“神の辺り”「神辺」。御神酒と呼ばれる日本酒を醸すのにふさわしい名前の地で100年以上続く、福山市唯一の酒蔵。仕込み水には岩盤を二つ超えた「古代水」を用い、水と米の味わいを最大限に引き出す。料理の味を引き立たせながら、飲むほどに旨さを増す「究極の食中酒」を得意とし、県外や海外でも評価される日本酒づくりを目指している。

※2019年6月21日更新

天寶一様よりアンカーマンへの依頼の経緯の概略

2018年にアンカーマンのサポートによって「ものづくり補助金」を活用。新しい圧搾機を取り入れて酒質と生産性の向上を達成した。次のフェーズとして、国内の飲食店と海外への販路開拓をするにあたり、ブランディング強化の第一歩として、パンフレットとHP(ホームページ)作成を考えていた。そのような中、小規模事業者持続化補助金が使えるタイミングと重なり、作成に踏み切った。

Q:小規模事業者持続化補助金を使おうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
自社のストーリーやこだわりを明確に伝えられるものが欲しかった。

実は10年以上前からずっと、飲食店専用のパンフレットがあったらいいなと考えていました。飲食店が繁盛し、自社の売上にもつながるような関わり方をどうすればできるだろうかと考えていたんです。自分は体ひとつだけど、そのパンフレットを使ってうまく広げていけば、自分ひとりで行う営業活動よりも、時間的にも成果的にも何十倍もの効果が出るんじゃないかと考えました。
今回作ったパンフレットには、商品案内以外に、蔵のコンセプト、天寶一の水や酒造りへのこだわり、将来のビジョンも詰まっています。

今回作成したパンフレット

飲食店でお客さんが天寶一のお酒に興味を持ってくれたときにこのパンフレットがあれば、店主が天寶一のストーリーやこだわりといった、「天寶一の引き出し」を伝えることができます。我々造り手が「ウチのお酒はオススメです」と言うよりも、飲食店の店主や料理長が言った方が、より天寶一の魅力が伝わりやすい。
天寶一の魅力を知ったお客さんには喜んでもらえるし、店主も自慢できる。飲食店を勝たせることによって、自分も勝つ。そんな理想的な流れが見えました。
加えて、これまで自社のHPはありましたが、イマイチ魅力を伝えきれないものだったので、今回の補助金を機にリニューアルしたいと考えました。

Q:実際にアンカーマンへ依頼していかがでしたか?
飲み手の記憶に残るパンフレットができた。

日本酒は言葉と味だけでは、記憶に残りにくい。ましてや全国から様々な商品を取り扱う中で、ウチの酒をどうすれば印象に残せるかを考えると、やはり「視覚」を取り入れた方がいいと思いました。聴覚だけではなかなか頭に入らないから、視覚の部分でしっかりと補う。それがパンフレットの役割だと思うんですよね。
それから、商品案内だけではなくて、蔵の考えやストーリーが大事ですね。歴史も大事ですが、酒造りに対する想い、仕込み水、スタッフ、将来のビジョンなどが、飲み手に伝えられるようになったと思います。

Q:先輩からのメッセージ
酒造りの想いがあるのであれば、HPやパンフレットはしっかり作った方がいい。

HPやパンフレットに力を入れていない酒蔵でも、ブランド力があって売れているところもありますよね。でもそれは、ごく僅かです。ほとんどが、やはり営業努力をしないといけない。自分もそれが分かってるから、HPもパンフレットも作ったんですよ。いいお酒を造っても、売れなきゃ意味ないです。売るためにはブランド力が必要だし、ブランド力をつけるには、タイミングや運もありますが時間をかけておいしい
ものを造り続けていく必要があります。短期間で一気に売れるところもあれば、10~20年かかるところもある。それまで会社が続いてればいいですけど、ブレイクする前に倒産する会社もある。
だから継続的に売っていくためには、絶対にブランド力をつけるためのアクションが必要なんです。そのためにも、酒造りの想いがあるのであれば、HPやパンフレットはしっかり作った方がいいと思います。

Q:今後の日本酒業界への期待をお願いします!
地産地消で、地元を元気にする酒蔵を応援してほしい。

「地酒」は、地元のお米を使っておいしいお酒を造り、県外や世界で認められたときが一番の喜びです。お米のこだわりに関して、自分たちが取り組んでいる内容をHPやパンフレットで発信していけば、酒蔵の魅力がより伝わるようになると思います。
今回リニューアルしたHPは海外展開を視野に入れて多言語化にも対応したので、今後の販路展開が楽しみです。
アンカーマンさんにはこれからも、地産地消でおいしいお酒を造りたい、と頑張っている酒蔵さんを支えていってほしいですね。

 

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