クラフトサケとは?日本酒との違いや味わい、おいしく飲むための方法も解説

クラフトビールのように個性豊かな造り手の挑戦から生まれた「クラフトサケ」。
従来の日本酒とは異なり、原料や製法に独自の工夫を凝らし、多彩な香りや味わいを楽しめるのが魅力です。
伝統と革新が交差する新しい酒文化として注目され、食事とのペアリングや飲み方にも広がりがあります。
今回は、いま注目のクラフトサケについて、日本酒との違いや味わいの特徴、さらにおいしく楽しむためのポイントなどをわかりやすく解説します。
【この記事でわかること】
- クラフトサケとは何か:日本酒との違い、原料や免許制度の特徴
- 日本酒との比較表:原料・免許・技術・味わいなど
- クラフトサケならではの製法と味わい:「果実を加える」「どぶろく製法」「ホップ使用」など
- 世界が注目する醸造所の紹介:「稲とアガベ」「WAKAZE」「haccoba」「LIBROM」など
- おいしく楽しむ飲み方:「ワイングラスで香りを堪能」「冷蔵保存の必須ポイント」「料理とのペアリング例」など
- 購入場所と賞味期限のFAQ:「コンビニやスーパーで買えるか?」「賞味期限はどれくらいか?」など
- 1. クラフトサケとは?
- 1.1. 日本酒との違いは原料やルールの有無
- 1.2. 清酒免許がなくその他の醸造酒で造る
- 1.3. 伝統技術を使いルールに縛られず造る
- 2. クラフトサケならではの味わいや製法の魅力
- 2.1. 発酵中に果実を入れて味をなじませる
- 2.2. 米を搾らないどぶろくは濃厚な味わい
- 2.3. ホップでビールのような苦味と香りを出す
- 3. 世界が注目する人気のクラフトサケ醸造所
- 3.1. 稲とアガベは秋田の素材を使い加工品も造る
- 3.2. WAKAZEはフランスの素材でワインのように醸す
- 3.3. haccobaは削らない米とホップで実験的に造る
- 3.4. LIBROMは街中の醸造所で搾りたてを提供する
- 4. クラフトサケをおいしく楽しむ飲み方やペアリング
- 4.1. 複雑な香りを楽しむならワイングラスが最適
- 4.2. 生酒が多いため必ず冷蔵庫で保管する
- 4.3. タコスやチーズなど多国籍な料理に合う
- 5. クラフトサケの購入場所や賞味期限のよくある質問
- 5.1. コンビニやスーパーで購入できますか?
- 5.2. 賞味期限はどれくらいで冷蔵は必須ですか?
- 6. 【まとめ】クラフトサケとは自由な発想で造る新しい日本酒体験
クラフトサケとは?

はじめに、注目の「クラフトサケ」とはどのようなお酒なのか、日本酒との違いなども含めて押さえておく必要があります。
ここでは、クラフトサケとはどのようなお酒かについて解説しましょう。
【クラフトサケとは?】
- 日本酒との違いは原料やルールの有無
- 清酒免許がなくその他の醸造酒で造る
- 伝統技術を使いルールに縛られず造る
日本酒との違いは原料やルールの有無
日本酒は酒税法上「米・米麹(こめこうじ)・水」を基本原料とし、厳格な製造ルールに基づいて造られます。
一方「クラフトサケ」は、同じ発酵技術を活用しながらも原料や製法に制約がなく、果物やハーブ、異なる穀物などを自由に取り入れることが可能です。
そのため「清酒」とは分類されず、酒税法上は「その他の醸造酒」にあたります。
つまりクラフトサケは、伝統的な日本酒の枠組みを尊重しつつも、造り手の発想を反映させた多様な味わいを表現できる点が大きな違いです。
清酒免許がなくその他の醸造酒で造る
日本酒を製造するには「清酒製造免許」が必要ですが、この免許は新規取得が長らく停止され、しかも年間60kL以上の製造量が条件となるため小規模事業者には参入が難しい現状があります。
そこで「その他の醸造酒免許」を活用し、少量生産や副原料の自由な使用が可能なクラフトサケが広がっているのです。
これによりビールやワインを手掛けるブルワリーや新規参入者も参画しやすく、地域資源や独自の発想を生かした商品開発が進んでいます。
結果として、従来の酒蔵に限らず多様なプレイヤーが新しい酒文化を創出しているのです。
伝統技術を使いルールに縛られず造る
クラフトサケの特徴は、伝統的な日本酒造りの技術をベースにしながらも、酒税法上の厳格なルールに縛られない点です。
たとえば、麹造りや発酵管理といった日本酒の核心技術を活用しつつ、原料に果物やスパイスを加えるなど自由な発想を取り入れられます。
これにより、従来の日本酒にはない香りや味わいを生み出し、食文化との新しいペアリングを提案することも可能です。
伝統と革新を融合させることで、クラフトサケは「日本酒の技術を活用した新しい体験型の酒」として、国内外で注目を集めています。
これまでの説明から、日本酒とクラフトサケの比較は、以下のとおりです。
| 項目 | 日本酒(清酒) | クラフトサケ(その他の醸造酒) |
| 原料 | 米・米麹・水に限定 | 果物・穀物・ハーブなど自由 |
| 製造免許 | 清酒製造免許が必要 | その他の醸造酒免許で可能 |
| 技術 | 伝統的な麹造り・発酵管理 | 日本酒技術+自由な発想 |
| 味わいの幅 | 香りや味わいは比較的限定的 | 多様で個性的、食文化との新しい提案 |
こうした違いが、クラフトサケを「新しい日本酒体験」として際立たせています。
クラフトサケならではの味わいや製法の魅力

造り手の自由な発想と伝統技術の融合が生み出す多彩な個性こそ、クラフトサケの最大の魅力です。
ここでは、クラフトサケならではの味わいや製法の魅力について解説します。
【クラフトサケならではの味わいや製法の魅力】
- 発酵中に果実を入れて味をなじませる
- 米を搾らないどぶろくは濃厚な味わい
- ホップでビールのような苦味と香りを出す
発酵中に果実を入れて味をなじませる
クラフトサケの大きな魅力の1つが、発酵過程で果実を加える製法です。
発酵中に果物を投入することで、酵母が果実由来の糖分や香り成分を取り込み、酒全体に自然な甘みやフルーティーな香りが広がります。
完成後に果汁を加えるのとは異なり、発酵のプロセスで味が一体化するため、より複雑で奥行きのある風味が生まれるのです。
柑橘類を使えばさわやかな酸味、ベリー類なら華やかな香りが加わり、食事とのペアリングにも幅が広がります。
クラフトサケに使用される果実の代表例は、以下のとおりです。
| 果実 | 特徴・効果 |
| みかん・ブンタン(文旦) | 柑橘系のさわやかな酸味と甘み、軽快な香り |
| ゆず・レモン | 清涼感のある香り、料理との相性が良い |
| 桃 | とろりとした甘み、柔らかい口当たり |
| いちご | 華やかな香りと酸味、デザートに合う |
| ぶどう | ワインのような風味、複雑な発酵香 |
米を搾らないどぶろくは濃厚な味わい
クラフトサケの特徴的な製法の1つに、「どぶろく」の製法を活用し、原料や発酵管理に工夫を加えることで、より多彩な味わいを表現しているといったことが挙げられます。
「どぶろく」は、通常の日本酒のように「醪(もろみ)」を搾らずに仕上げるため、米粒や麹がそのまま残り、濃厚でとろりとした口当たりが特徴です。
搾らないことで米の旨みや甘みがダイレクトに感じられ、乳酸発酵由来のさわやかな酸味が加わる場合もあります。
飲みごたえがありながらも柔らかい甘みを持つため、初心者にも親しみやすいスタイルです。
簡単にまとめると、以下のとおりとなります。
| 特徴 | 効果 |
| 搾らない製法 | 米の旨み・甘みをダイレクトに表現 |
| 食感 | とろりと濃厚な口当たり |
| 味わい | 甘みと酸味のバランスが豊か |
ホップでビールのような苦味と香りを出す
クラフトサケの革新的な試みとして、ホップを加える製法があります。
ホップはビール造りで欠かせない原料ですが、サケに用いることで独特の苦味と爽快な香りを付与できるのです。
発酵中に投入することで、柑橘やハーブを思わせるアロマが酒全体に広がり、従来の日本酒にはない新鮮な印象を与えます。
苦味が甘みを引き締めるため、軽快で飲みやすいスタイルに仕上がり、ビール好きにも親しみやすいのが特徴です。
食事との相性も幅広く、脂の多い料理やスパイス料理をすっきりと引き立てます。
世界が注目する人気のクラフトサケ醸造所

伝統と革新を融合させ、国際的な評価を集めるクラフトサケ醸造所が各地で誕生しています。
これらの醸造所は、伝統技術と自由な発想を融合させ、クラフトサケを世界に広げる先駆者として注目されているのです。
ここでは、世界が注目する人気のクラフトサケ醸造所について解説します。
【世界が注目する人気のクラフトサケ醸造所】
- 稲とアガベは秋田の素材を使い加工品も造る
- WAKAZEはフランスの素材でワインのように醸す
- haccobaは削らない米とホップで実験的に造る
- LIBROMは街中の醸造所で搾りたてを提供する
稲とアガベは秋田の素材を使い加工品も造る
秋田県を拠点とする「稲とアガベ」は、地元の米や水を生かしながら、クラフトサケの枠を超えた加工品づくりにも挑戦しています。
日本酒の伝統技術をベースにしつつ、地域資源を活用した多様な商品展開が特徴です。
酒造りだけでなく、発酵文化を広げる活動にも積極的で、地域と世界をつなぐ存在となっています。
WAKAZEはフランスの素材でワインのように醸す
「WAKAZE」はフランス・パリ近郊に醸造所を構え、現地の米や水を使って日本酒をワインのように醸しています。
樽熟成やボタニカル素材を取り入れた革新的なスタイルで、洋食やエスニック料理とのペアリングにも適応。
日本酒を「世界酒」にするビジョンを掲げ、国際的な評価を得ています。
haccobaは削らない米とホップで実験的に造る
福島県南相馬市に拠点を置く「haccoba」は、削らない米を使ったどぶろく製法にホップを加えるなど、実験的な酒造りで知られています。
伝統的な「花酛」製法を現代的に再解釈し、クラフトビール文化を融合させた自由な発想が魅力です。
地域資源や未利用素材を活用した商品も展開し、発酵文化の新しい可能性を探っています。
LIBROMは街中の醸造所で搾りたてを提供する
福岡市の街中にある「LIBROM」は、醸造所とパブを併設し、搾りたてのクラフトサケを提供しています。
地元の米や果物を組み合わせた多彩なラインナップを展開し、都市型酒蔵として「日本酒文化をもっと身近に」をコンセプトに活動。
来訪者は醸造の様子を間近で見ながら、フレッシュな酒を楽しめるのが大きな魅力です。
クラフトサケをおいしく楽しむ飲み方やペアリング

果実やホップなど多彩な風味を持つクラフトサケは、飲み方や料理との組み合わせ次第で魅力がさらに広がります。
ここでは、クラフトサケをおいしく楽しむ飲み方やペアリングについて解説しましょう。
【クラフトサケをおいしく楽しむ飲み方やペアリング】
- 複雑な香りを楽しむならワイングラスが最適
- 生酒が多いため必ず冷蔵庫で保管する
- タコスやチーズなど多国籍な料理に合う
複雑な香りを楽しむならワイングラスが最適
クラフトサケは、果実やホップなど多様な副原料を用いるため、香りの幅が広く複雑です。
その魅力を最大限に引き出すには、ワイングラスでの飲用が適しています。
ワイングラスの広がりある口径とすぼまった形状は、香りを閉じ込めつつ立ち上がらせる効果があり、鼻で感じるアロマを豊かにするからです。
従来の日本酒用の平盃(ひらさかづき)では香りが拡散してしまうため、クラフトサケ特有のフルーティーさやハーブのニュアンスを十分に楽しめません。
グラス選び1つで、体験が大きく変わるのがクラフトサケのおもしろさです。
生酒が多いため必ず冷蔵庫で保管する
クラフトサケは、火入れを行わない「生酒」が多く、酵母や酵素が生きたまま瓶に残っています。
そのため、常温保存では品質が劣化しやすく、冷蔵庫での保管が必須です。
低温で保存することで、フレッシュな香りやさわやかな酸味を維持でき、雑味や酸化を防ぐことができます。
特に、果実やホップを使ったクラフトサケは、香りの変化が早いため、冷蔵管理が味わいを守る重要なポイントです。
開栓後は、できるだけ早めに飲み切るのが理想で、数日以内に楽しむことで、本来の魅力を堪能できます。
タコスやチーズなど多国籍な料理に合う
クラフトサケは、副原料や製法の自由度が高いため、従来の日本酒以上に多国籍料理との相性が広がります。
具体例は、以下のとおりです。
| クラフトサケのタイプ | 合う料理例 | 特徴的な相性 |
| ホップ入り | タコス・スパイス料理 | 苦味がスパイスを引き締める |
| 果実入り | チーズ・イタリア料理 | 酸味と甘みが料理を引き立てる |
| どぶろく系 | 熟成チーズ・発酵食品 | 濃厚な旨みが調和する |
このように、クラフトサケは、「和食に合う酒」という枠を超え、世界の食文化と融合する楽しみ方を提案しています。
クラフトサケの購入場所や賞味期限のよくある質問

クラフトサケは、流通経路や保存方法に特徴があり、購入場所や賞味期限への関心が高まっています。
ここでは、クラフトサケの購入場所や賞味期限のよくある質問について解説しましょう。
【クラフトサケの購入場所や賞味期限のよくある質問】
- コンビニやスーパーで購入できますか?
- 賞味期限はどれくらいで冷蔵は必須ですか?
コンビニやスーパーで購入できますか?
クラフトサケは、まだ流通量が限られており、全国のコンビニやスーパーで常設販売されることはほとんどありません。
要冷蔵の生酒が多く、鮮度管理が難しいため、一般的な量販店では取り扱いが少ないのが現状です。
ただし、地域限定で販売される例もあり、一部地域のコンビニや酒屋の店頭に並んだ実績があります。
都市部では、百貨店や専門酒販店で取り扱いが増えており、確実に購入するには公式オンラインストアや楽天市場などの通販サイトが便利です。
購入後は、冷蔵庫で保存し、開封後は数日以内に飲み切ることで、造り手が意図したフレッシュな味わいを楽しむことができます。
賞味期限はどれくらいで冷蔵は必須ですか?
クラフトサケは、火入れを行わない「生酒」が多く、酵母や酵素が瓶の中で生きているため、必ず冷蔵保存が必要です。
常温では、酸化や雑菌の繁殖が進みやすく、香りや味わいが急速に劣化してしまいます。
未開封であれば、冷蔵庫で2〜3か月程度の賞味期限が一般的ですが、商品によってはさらに短い場合もあるため、ラベルの表示を確認することが大切です。
開封後は、フレッシュな香りやさわやかな酸味が失われやすく、数日以内に飲み切るのが理想とされています。
特に、果実やホップを使ったタイプは、香りの変化が早いため、購入後は冷蔵庫で保存し、開けたらできるだけ早めに楽しむことで、造り手が意図した本来の魅力を堪能できるでしょう。
【まとめ】クラフトサケとは自由な発想で造る新しい日本酒体験
ここまで、クラフトサケとはどのようなお酒か、味わいや製法の魅力、人気のクラフトサケ醸造所、おいしく楽しむ飲み方やペアリング、購入場所や賞味期限のよくある質問などを解説してきました。
本記事のポイントは、以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
| クラフトサケの定義 | 日本酒と異なり、原料や製法の自由度が高く「その他の醸造酒」に分類される |
| 日本酒との違い | クラフトサケは副原料や自由な製法を取り入れられる点や免許制度などが、米と水を基本とする日本酒と異なる |
| 独自の製法と味わい | 果実を加える、どぶろく製法、ホップ使用など多彩な工夫 |
| 注目の醸造所 | 稲とアガベ、WAKAZE、haccoba、LIBROM |
| 楽しみ方 | ワイングラスで香りを堪能、冷蔵保存必須、生酒ならではの鮮度を楽しむ |
| 料理とのペアリング | タコスやチーズなど多国籍料理との相性がいい |
| 購入場所 | コンビニやスーパーなどでは簡単に入手できず、公式オンラインストアや専門酒販店、通販サイトで購入可能 |
| 賞味期限 | 未開封で数か月・開封後は数日以内に飲み切る |
クラフトサケは、従来の日本酒の枠を超え、造り手の自由な発想から生まれる新しい酒文化です。
原料や製法に多様な工夫が凝らされ、香りや味わいの幅が広がることで、食事とのペアリングや飲み方にも新しい可能性をもたらしています。
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