【最新版】日本酒のトレンドとは?注目のスタイル、味わいからペアリングまで解説
「売上アップを図るために、日本酒のトレンドを知っておきたい!」
「若者たちにウケるトレンドの日本酒は?」
酒造業でも酒販業でも、日本酒のトレンドやヒットするためのキーワードを把握しておくことは必要でしょう。
今回は、最新の日本酒トレンドについて、注目のスタイルや味わい、飲み方やペアリング、産地や技術、市場や流通など、さまざまな観点から解説していきます。
【この記事でわかること】
- 日本酒トレンドの変遷
- 日本酒のトレンド①注目のスタイルや味わい
- 日本酒のトレンド②飲み方やペアリング
- 日本酒のトレンド③産地や技術
- 日本酒のトレンド④市場や流通
- 1. 日本酒トレンドの変遷
- 2. 日本酒の注目されているスタイルや味わいのトレンド
- 2.1. 乾杯の新定番「スパークリング日本酒」が若者や海外で人気
- 2.2. 飲みやすさ重視の「低アルコール酒」が新規ファンを獲得
- 2.3. 家飲みの健康志向に応える「糖質ゼロ・オフ」日本酒
- 2.4. 自由な発想で造る「クラフトサケ」が大手も巻き込み拡大
- 2.5. 伝統製法を再評価する「モダンナチュラル」
- 3. 食事や体験で楽しむ日本酒の飲み方やペアリングのトレンド
- 3.1. フレンチやチーズと合わせるペアリングが定番に
- 3.2. 炭酸で割る酒ハイボールやカクテルでの自由な飲み方
- 3.3. ワインのように時間を味わう熟成古酒の市場が確立
- 3.4. 味わいをまろやかに変える錫(スズ)の酒器などの選び方
- 3.5. 酒蔵に宿泊して文化を体験するオーベルジュの登場
- 4. 造り手や酒米に見る日本酒の産地や技術のトレンド
- 4.1. 北海道のきたしずくなど山田錦以外の酒米が産地の顔に
- 4.2. 環境配慮や地域貢献で選ぶSDGsやサステナブルな酒蔵
- 4.3. AIで杜氏の勘をデータ化して品質を上げる動き
- 5. 海外輸出や買い方が変わる日本酒の市場や流通のトレンド
- 5.1. 海外で独自進化した逆輸入SAKEが国内の新たな競合に
- 5.2. 海外輸出は高価格帯のプレミアム化とストーリー性が加速
- 5.3. 蔵元と顧客がD2Cで直接つながる買い方
- 6. 【まとめ】日本酒のトレンドの「今」を楽しもう
日本酒トレンドの変遷

今現在の日本酒のトレンドに関して理解を深めるためには、これまでの日本酒のトレンドの変遷を把握しておいたほうがよいでしょう。
ここでは、日本酒トレンドの変遷についてごく簡単に振り返ってみましょう。
以下、時代ごとの特徴がひと目でわかる比較表に整理しました。
| 時代 | 主なトレンド | 味わいの特徴 | キーワード |
| 明治~戦後 | 大量生産・三増酒 | 甘くて重い | 「甘い日本酒」 |
| 1960~2000年頃 | 地酒・純米酒ブーム → 吟醸酒ブーム | 淡麗辛口 → 香り華やか | 「淡麗辛口」「吟醸」 |
| 2000年以降 | 好みの多様化 | いろいろ | 「多様化」 |
| 2010年以降~現在 | カジュアル食中酒自然酒クラフト酒 | さわやかで飲みやすいどっしり自由な発想 | 「おしゃれ」「自然酒」「クラフト」 |
日本酒の注目されているスタイルや味わいのトレンド

日本酒は今、軽やかな食中酒から自然派、クラフト系まで多彩なスタイルが広がり、新しい味わいを楽しめる時代になっています。
ここでは、日本酒の注目されているスタイルや味わいのトレンドについて解説しましょう。
【日本酒の注目されているスタイルや味わいのトレンド】
- 乾杯の新定番「スパークリング日本酒」が若者や海外で人気
- 飲みやすさ重視の「低アルコール酒」が新規ファンを獲得
- 家飲みの健康志向に応える「糖質ゼロ・オフ」日本酒
- 自由な発想で造る「クラフトサケ」が大手も巻き込み拡大
- 伝統製法を再評価する「モダンナチュラル」
乾杯の新定番「スパークリング日本酒」が若者や海外で人気
「スパークリング日本酒」は、シャンパンのような華やかな泡立ちと、フルーティで軽快な味わいが特徴で、若年層や海外市場で急速に存在感を高めています。
アルコール度数が低めで飲みやすく、乾杯シーンに取り入れやすいことから、レストランやホテルのウェルカムドリンクとしても採用が増加。
ボトルデザインも洗練され、ギフト需要にも強いカテゴリーです。
従来の日本酒のイメージを刷新し、非日本酒層を取り込む入口としても機能しており、輸出市場では「SAKE=スパークリング」という認識が広がりつつあります。
今後は、食前酒としての提案や、甘口・辛口・にごりなどスタイルの多様化が進むことで、さらに市場拡大が期待される分野です。
飲みやすさ重視の「低アルコール酒」が新規ファンを獲得
「低アルコール日本酒」は、アルコール度数を8〜12%程度に抑え、軽やかで飲み疲れしない味わいが特徴です。
日本酒初心者や若年層、健康志向の高まりを背景に、「家飲み」でも選ばれやすいカテゴリーとして成長しています。
香りは華やかでジューシー、甘酸っぱいタイプが多く、ワイン感覚で楽しめる点も人気の理由です。
食事との相性も幅広く、サラダやチーズ、洋食とのペアリング提案が進んでいます。
製造面では、酵母選択や発酵温度管理など技術革新が進み、品質の安定性も向上。
従来の「日本酒は強い」というイメージを払拭し、新規ファンを獲得する重要な入り口となっています。
家飲みの健康志向に応える「糖質ゼロ・オフ」日本酒
健康志向の高まりと家飲み需要の増加を背景に、「糖質ゼロ」「糖質オフ」を掲げた日本酒が注目を集めています。
ビールやチューハイでは一般化している“糖質オフ”の価値が日本酒にも広がり、カロリーを気にする層や日常的に飲みたい層に支持されているのです。
味わいはすっきりと軽快で、後味のキレが良いタイプが多く、食事と合わせやすい点も魅力。
製造面では、糖化・発酵のコントロールや酵母の選択により、糖質を抑えつつも日本酒らしい旨味を残す技術が進化しています。
健康訴求は今後も強いトレンドであり、日常酒カテゴリーの中で安定した需要が見込まれる分野です。
自由な発想で造る「クラフトサケ」が大手も巻き込み拡大
「クラフトサケ」は、日本酒の枠にとらわれず、ホップ・果物・ハーブなどの副原料を使ったり、ビールやワインの技法を取り入れたりする自由なスタイルが特徴です。
小規模ブルワリーの挑戦から始まりましたが、近年は大手メーカーも参入し、市場が急速に拡大しています。
味わいはジューシーで個性的、香り豊かで、クラフトビールファンや海外の飲み手にも響く新しいカテゴリー。
飲食店ではペアリングの幅が広がり、体験型イベントやタップルーム文化とも相性が良い点が強みです。
日本酒の伝統技術をベースにしながらも、自由な発想で新市場を切り開く存在として、今後の成長がもっとも期待される領域の1つです。
伝統製法を再評価する「モダンナチュラル」
「モダンナチュラル」は、生酛(きもと)・山廃(やまはい)・木桶(きおけ)仕込みなど伝統的な製法を現代的に再解釈し、自然な発酵の力を生かした味わいを追求するスタイルです。
野生酵母や蔵付き酵母を使うことで、複雑で奥行きのある香味が生まれ、にごりや酸味、旨味が調和した“ナチュラルワイン的”な魅力を持つものも増えています。
若い造り手の挑戦が多く、国内外の酒好きから「個性が際立つ日本酒」として注目を集めているジャンルです。
食との相性も幅広く、発酵料理やスパイス料理とのペアリング提案も進行中。
伝統と革新を両立するこのスタイルは、日本酒の多様性を象徴する存在として、今後さらに存在感を高めていくでしょう。
食事や体験で楽しむ日本酒の飲み方やペアリングのトレンド

日本酒は今、料理との組み合わせや体験型の楽しみ方が広がり、飲み方そのものが進化しています。
ここでは、食事や体験で楽しむ日本酒の飲み方やペアリングのトレンドについて解説しましょう。
【食事や体験で楽しむ日本酒の飲み方やペアリングのトレンド】
- フレンチやチーズと合わせるペアリングが定番に
- 炭酸で割る酒ハイボールやカクテルでの自由な飲み方
- ワインのように時間を味わう熟成古酒の市場が確立
- 味わいをまろやかに変える錫(スズ)の酒器などの選び方
- 酒蔵に宿泊して文化を体験するオーベルジュの登場
フレンチやチーズと合わせるペアリングが定番に
日本酒のペアリングは、和食の枠を超えてフレンチやチーズとの組み合わせが定番化しつつあります。
具体的には、以下のとおりです。
| 日本酒のタイプ | 特徴 | 相性の良い料理 | 理由 |
| 吟醸系(華やか・フルーティ) | 白ワインのような香り | 魚介、フレンチのクリームソース | 香りと軽やかさが料理を邪魔しない |
| 純米系(旨味・コク) | 米の旨味がしっかり | 熟成チーズ、肉料理 | コク同士が調和し、味わいが深まる |
| モダン酸味系(爽やか・ドライ) | 心地よい酸味 | バター料理、チーズ全般 | 脂を切り、後味を軽くする |
特に、酸味のあるモダンタイプの日本酒は、バターやチーズの脂を切り、料理の味わいを引き立てるため、レストランでも採用が増加。
海外のソムリエが日本酒をワインリストに組み込むケースも増え、国際的な食文化の中で日本酒の存在感が高まっています。
ペアリングの幅が広がることで、飲み手は「料理に合わせて日本酒を選ぶ」という新しい楽しみ方を自然に受け入れ始めているのです。
炭酸で割る酒ハイボールやカクテルでの自由な飲み方
日本酒を炭酸で割る「酒ハイボール」や、果物・ハーブを合わせたカクテルスタイルが若年層を中心に広がっています。
アルコール度数が下がり、軽やかで飲みやすくなるため、普段日本酒を飲まない層にも受け入れられやすいのが特徴。
レモンやライムを加えれば爽快感が増し、食中酒としても活躍します。
飲食店では、日本酒カクテルを“最初の一杯”として提案する動きが増え、家飲みでも炭酸水と日本酒を合わせるだけで簡単に楽しめる手軽さが人気の理由です。
日本酒の固定観念を取り払い、自由なアレンジで楽しむスタイルは、クラフトビールやカクテル文化との親和性も高く、新しい飲用シーンを生み出しています。
ワインのように時間を味わう熟成古酒の市場が確立
「熟成古酒」は、長期熟成によって生まれる琥珀色の外観やナッツ・カラメルのような複雑な香りが特徴で、ワインの熟成文化に近い楽しみ方ができるカテゴリーとして注目されています。
温度帯によって香りが変化し、時間とともに味わいが開くため、ゆっくりとグラスで向き合う飲み方が好まれているようです。
近年は、品質基準やコンテストが整備され、市場としての信頼性も向上。
チョコレートやブルーチーズ、スパイス料理など、従来の日本酒では難しかったペアリングも可能になり、飲食店の提案幅が大きく広がっています。
海外でも「エイジドサケ」として評価が高まり、ギフト需要や高価格帯市場の柱として成長が期待される分野です。
味わいをまろやかに変える錫(スズ)の酒器などの選び方
酒器の選び方が日本酒の味わいに影響することが広く知られるようになり、特に錫(スズ)の酒器が注目を集めています。
具体的には、以下のような酒器の素材別で味わいが変化するようです。
| 酒器の素材 | 味わいへの影響 | 向いている温度帯 | 特徴・メリット |
| 錫(スズ) | 雑味を和らげ、まろやかにする | 冷酒〜常温 | イオン効果で味が柔らかくなる。高級感がありギフトにも人気 |
| ガラス | 香りを引き立て、すっきり感じる | 冷酒 | 見た目が美しく、香り系の吟醸酒と好相性 |
| 陶器(陶磁器) | 旨味を感じやすく、味に厚みが出る | 常温〜ぬる燗 | 温度保持に優れ、純米系のコクを引き立てる |
| 木製(杉・檜など) | 木の香りが加わり個性的 | 常温 | 香りの変化を楽しむ体験型の酒器 |
こうした違いを楽しむことで日本酒体験はより豊かになり、ギフトや観光地での酒器購入も増加。
酒器と日本酒の組み合わせを提案する蔵や飲食店も増え、体験価値を高める重要な要素として定着しつつあります。
酒蔵に宿泊して文化を体験するオーベルジュの登場
酒蔵に宿泊し、食事・文化・発酵の世界を丸ごと体験できる「酒蔵オーベルジュ」が全国で増えています。
「オーベルジュ」とは、郊外や地方にある“宿泊できるレストラン”のこと。
「酒蔵オーベルジュ」は、蔵の歴史や建物を生かした空間で、蔵元の料理と日本酒のペアリングを楽しみ、発酵や酒造りの背景に触れられることが大きな魅力です。
観光客にとっては“飲むだけではない日本酒体験”となり、地域文化への理解も深まります。
蔵側にとっても、ブランド価値向上やファン育成につながる重要な取組みで、インバウンド需要の高まりとも相性が良い分野です。
日本酒を「体験型コンテンツ」として楽しむ流れは今後さらに広がり、地域観光と酒造業の連携モデルとして注目されています。
造り手や酒米に見る日本酒の産地や技術のトレンド

日本酒の魅力は、造り手の個性や酒米の多様化によってさらに広がり、産地ごとの技術革新が新たな注目を集めているところです。
ここでは、造り手や酒米に見る日本酒の産地や技術のトレンドについて解説します。
【造り手や酒米に見る日本酒の産地や技術のトレンド】
- 北海道のきたしずくなど山田錦以外の酒米が産地の顔に
- 環境配慮や地域貢献で選ぶSDGsやサステナブルな酒蔵
- AIで杜氏の勘をデータ化して品質を上げる動き
北海道のきたしずくなど山田錦以外の酒米が産地の顔に
日本酒の原料である酒米は長らく「山田錦」が王道とされてきましたが、近年は各地が独自の酒米を開発し、地域の個性を打ち出す動きが加速しています。
主な地域別・注目の酒米の事例について以下表にまとめました。
| 地域 | 酒米 | 特徴 |
| 北海道 | きたしずく | すっきり・軽快、寒冷地向け |
| 東北 | 吟のいろは | 華やかな香り、吟醸向け |
| 長野 | 美山錦 | きれいな酸、食中酒向け |
| 広島 | 八反錦 | 柔らかい旨味、バランス型 |
それぞれ気候や土壌に合わせた酒米が“産地の顔”として存在感を高めています。
これにより、地域ごとの味わいの違いがより明確になり、飲み手はワインのように“テロワール”を楽しむ感覚で日本酒を選べるようになりました。
蔵にとっても、地元農家との連携や地域ブランドの強化につながり、観光や輸出の文脈でも訴求力が高まっています。
環境配慮や地域貢献で選ぶSDGsやサステナブルな酒蔵
日本酒業界でもSDGsの視点が重要性を増し、環境配慮や地域貢献を軸に酒蔵を選ぶ消費者が増えています。
具体的には、以下のような持続可能な取組みも拡大傾向にあるようです。
- 減農薬・有機栽培の酒米使用
- 仕込み水の保全
- 再生可能エネルギーの導入
- 廃棄物の再利用(酒粕の食品化・飼料化)など
また、以下のような地域循環型の酒造りも注目されています。
- 地域農家との協働
- 耕作放棄地の再生
- 地元雇用の創出など
こうした姿勢は国内外の若い世代から高く評価され、ブランド価値向上にも直結。
日本酒を「環境と地域を支える選択肢」として捉える動きは、今後さらに広がると考えられます。
AIで杜氏の勘をデータ化して品質を上げる動き
酒造りの世界では、杜氏の経験や勘に頼ってきた部分をAIやデータ分析で可視化し、品質向上につなげる取組みが進んでいます。
発酵温度、酵母の活動、香り成分の変化などをセンサーでリアルタイムに取得し、AIが最適な温度管理や作業タイミングを提案する仕組みが導入され始めているのです。
これにより、若手蔵人でも安定した品質を再現しやすくなり、少人数の蔵でも高品質な酒造りが可能に。
さらに、データ蓄積によって“その蔵らしさ”を科学的に磨き上げることもでき、伝統とテクノロジーが共存する新しい酒造りの形が生まれています。
AI活用は、後継者不足や人材育成の課題解決にも寄与する重要なトレンドです。
海外輸出や買い方が変わる日本酒の市場や流通のトレンド

日本酒を取り巻く市場は、海外輸出の拡大や購買行動の変化によって大きく動き始めているところです。
ここでは、海外輸出や買い方が変わる日本酒の市場や流通のトレンドについて解説します。
【海外輸出や買い方が変わる日本酒の市場や流通のトレンド】
- 海外で独自進化した逆輸入SAKEが国内の新たな競合に
- 海外輸出は高価格帯のプレミアム化とストーリー性が加速
- 蔵元と顧客がD2Cで直接つながる買い方
海外で独自進化した逆輸入SAKEが国内の新たな競合に
「逆輸入SAKE」とは、海外で造られたSAKEや、海外向けに特別仕様で造られた日本酒が“日本に戻ってくる”形で流通する日本酒のこと。
逆輸入SAKEは、以下のように大きく2種類に分類されています。
| 種類 | 内容 | 例 |
| ①海外の醸造所で造られるクラフトSAKE | 海外の水・米・技術を使い、現地で醸造されたSAKEが日本に入ってくる | フランスのWAKAZE、NYのBrooklyn Kura など |
| ②日本の酒蔵が“海外向け仕様”で造ったSAKEが逆輸入されるケース | デザイン・味わい・アルコール度数などを海外市場向けに調整した商品が、日本国内でも販売される | 海外向け限定ラベル、輸出仕様の特別ブレンドなど |
海外で造られるSAKEは、現地の食文化や嗜好に合わせて独自進化しており、日本国内でも注目される存在になっています。
アメリカやヨーロッパでは、ワイン醸造の技術やクラフトビール文化を取り入れたSAKEが登場し、果実味の強いタイプや樽熟成タイプなど、日本ではあまり見られないスタイルが増えているのです。
こうした海外産SAKEは、現地のレストランや小売で人気を獲得し、輸出市場が拡大する中で日本酒の認知向上にも寄与しています。
一方で、日本国内でも逆輸入されるケースが増え、従来の日本酒とは異なる味わいやデザイン性が新たな競合として存在感を高めているといった状況も。
海外で育ったSAKEが日本市場に刺激を与え、造り手の多様化や革新を促す流れが強まっています。
海外輸出は高価格帯のプレミアム化とストーリー性が加速
日本酒の海外輸出は年々増加しており、日本酒造組合中央会が財務省通関統計をもとに公式発表したデータによれば、2024年の輸出額は約434億円と前年度を上回りました。
特にアメリカや韓国、欧州での伸びが顕著で、輸出国数も過去最高を更新。
この背景には、海外市場で「高品質・高価格帯のプレミアムSAKE」が支持されていることがあります。
単なる味わいだけでなく、酒米の産地、蔵の歴史、造り手の哲学など、ストーリー性が価値として評価される傾向が強まっているのです。
また、農林水産省も日本酒を輸出重点品目に位置づけ、2030年までに760億円の輸出目標を掲げるなど、国としても後押しが進んでいます。
こうした流れにより、海外市場では“高付加価値の日本酒”が主戦場となり、ブランド力が競争の鍵となっています。
蔵元と顧客がD2Cで直接つながる買い方
日本酒の買い方は、従来の酒販店中心から、蔵元と顧客が直接つながる「D2C(Direct to Consumer)」へと広がっています。
オンライン販売の普及により、蔵元が自社サイトやSNSを通じて商品の魅力や造り手の想いを直接発信できるようになり、ファンとの関係性が深まっているからです。
特に、限定酒・季節酒・会員制商品など、D2Cならではの特別感が支持され、若い世代の購入も増加。
海外輸出が伸びる一方で、国内市場では“つながり”を重視した購買体験が価値となっています。
さらに、蔵見学やオンラインイベントを組み合わせた体験型D2Cも増え、単なる販売ではなく、ブランドコミュニティを育てる手法として定着しつつある傾向です。
【まとめ】日本酒のトレンドの「今」を楽しもう

ここまで、最新の日本酒トレンドについて、注目のスタイルや味わい、飲み方やペアリング、産地や技術、市場や流通などを解説してきました。
日本酒のトレンドについてまとめた表は、以下のとおりです。
| トレンドの変遷 | 戦後の甘口大量生産から淡麗辛口・吟醸ブーム、多様化の時代を経て、現在はカジュアルで自由な発想の“おしゃれ・自然・クラフト”へと進化 |
| 注目スタイル・味わい | スパークリングや低アルコール、糖質オフ、クラフトサケ、モダンナチュラルなど多様で自由なスタイルかつカジュアルで自分らしい楽しみ方 |
| 飲み方・ペアリング | 「フレンチやチーズと合わせるペアリングが定番」「炭酸で割る酒ハイボールやカクテルでの自由な飲み方」「熟成古酒」「酒器選び」「酒蔵オーベルジュでの文化体験」など食と体験を通じて多彩に楽しむスタイルへ |
| 産地や技術 | 山田錦以外の地域酒米の台頭、SDGsを意識したサステナブルな蔵の選択、AIによる杜氏の勘のデータ化と品質向上というなどにより大きく進化 |
| 市場や流通 | 海外で独自進化した逆輸入SAKEの台頭、輸出におけるプレミアム化とストーリー重視の加速、蔵元と顧客が直接つながるD2Cの広がりなどにより大きく変化 |
酒類市場は多様化が加速し、日本酒も「淡麗辛口」や「吟醸」中心の時代から、食中酒としてのカジュアル路線、自然派、クラフト酒まで幅広いスタイルが共存する段階に入りました。
若年層・女性・海外市場の関心も高まり、ペアリング提案やデザイン性、ストーリー性が購買の決め手となっています。
今、求められるのは、地域性や造り手の個性を生かしつつ、新しい飲用シーンを創出する商品設計と情報発信です。
多様なニーズに応える柔軟なラインナップが競争力を高めます。
アンカーマンでは、現在の日本酒トレンドを意識した酒類事業者さまごとのマーケティング戦略の構築サポートのほか、補助金活用や経営改善、採用サポートなど各種コンサルティングにより酒類事業者さまを幅広くサポートするメニューを用意しています。
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