【酒蔵向け】年末挨拶メール徹底ガイド|これで新年もバッチリだ!

礼節を重んじる「お・も・て・な・し」の国、日本では、ビジネスマナーとして、古来より年末年始の挨拶の風習があります。

日常生活でも、円滑な人間関係を築く基本として、挨拶がとても大切な役割を担う我が国では、ビジネスの世界でも然りです。

しかし、昨今、コロナの影響で非対面型ビジネスモデルが基本となり、年末の挨拶回りが主流ではなくなってきました。

それに代わって年末の挨拶をメールで済ませる風潮が見受けられます。

酒蔵にとっても、年末年始はお酒造りで大切な時期。少しでも効率的に年末の挨拶を済ませたいものですよね。

今回は、年末の挨拶メールに関して、基本的な考え方、書き方のポイントや例文などをじっくりと解説していきます。

この記事をお読みいただければ、新年からの営業も心配なし!ぜひ、ご一読ください。

年末挨拶とは

日本では、ビジネスの場において、年末年始に取引先に対する挨拶回りをする慣例があります。

はじめに、年末挨拶は何のためにするのか、メールで大丈夫なのかなどについて解説していきましょう。

何のためにするの?

年末の挨拶をする理由は全部で3つ。

以下のような気持ちの伝達が目的です。

  • 今年1年間の感謝の気持ちを伝える
  • 自社の年末年始の休業期間を伝える
  • 来年度以降も良好なお付き合いをしたい旨を伝える

文面など年末挨拶のことについて、迷ったりわからなかったりしたときは、これらの目的を意識して、挨拶する相手のことを考えれば、大きな失敗をしないですむでしょう。

メールで大丈夫?

少し前まで、ビジネスマナーとしての年末年始の挨拶は、対面で行うのが一般的でした。

そのような風習やマナーを知っている方は、「大切な年末挨拶をメールでして大丈夫なの?」と気になっているのではないでしょうか。

しかし昨今、手紙よりもメールのほうが効率的で利用しやすいことから、ビジネスの場面でも、さまざまなことがメールで代替されるようになっています。

近時、コロナ禍ということもあり、年末挨拶をメールで行っても何ら問題はありません

むしろ、挨拶する方もされる方も、非対面で効率的な年末挨拶メールを好む傾向もあります。

特に、お酒造りに忙しい酒蔵さんにとっては、年末年始といえども、1分1秒が貴重なはず。

積極的に年末挨拶メールを活用しましょう。

年末挨拶メールの書き方

年末の挨拶メールをいざ書こうと思っても、「あれ?どう書けばいいの?」と思う人もいるでしょう。

ここでは、年末の挨拶メールに関して、構成や件名、いつ送ったらいいのかなどをご紹介します。

メールの基本構成

年末挨拶メールに関して、どう書けばいいか迷っている人も、だいたいの基本構成がわかっていれば失敗することはありません

年末挨拶メールの基本構成は以下のようになります。

【年末挨拶メールの基本構成】

1.メールの件名「年末のご挨拶○○様(○○酒造 △△より)」
2.宛名・挨拶・自己紹介「○○様
いつもお世話になっております。
○○酒造の○○です。」
3.感謝とお礼「本年も格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。」
4.最終営業日のお知らせ「誠に勝手ながら、当蔵(弊社)は、年内の営業を○月○日までとさせていただきます。」
5.年末年始の休業期間のお知らせ「年末年始の休業期間は、12月○日から1月○日までとなります。」
「休業期間中につきましては、ご不便、ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。」
6.来年に向けての挨拶「来年も引き続き変わらぬご愛顧の程、よろしくお願い申し上げます。どうぞよいお年をお迎えください。」

メールの件名にひと工夫

年末挨拶メールを送る際は、普段のメールとは違い、件名にひと工夫加えることで相手に好印象を与えることができます。

年末は誰でも何かと忙しいもの。

特にお酒造りに時間をとられる酒蔵で働く人にとってはなおさらです。

1秒でも無駄な時間は減らしたいと思っているはず。

年末になると、挨拶メールが取引先から何十通も来ていて、1つ1つメールを開封して読んでいる時間などないでしょう。

そこで、件名だけを見て、パッと要件が伝わるように件名に伝えたい情報を盛り込みましょう。

具体的には以下のように、誰から何の内容のメールかわかりやすくすることが相手のことを思ったメールの件名です。

件名:「年末のご挨拶○○様(○○酒造 △△より)」

送信のベストタイミングとは

「年末の挨拶メールっていつ送ったらいいんだろう?」
「早すぎても遅すぎてもダメだよねぇ?」

年末の挨拶メールは、対面の挨拶回りと違い、いつでも送れます。

だからこそ、送るタイミングも重要です。

「年末の挨拶だからやっぱり業務最終日?」
これ、絶対NGです。

年末年始の休暇は、どの蔵でも同じということはありません。

それぞれの蔵の都合が違うからです。

年末挨拶メールのことで迷ったら相手のことを考えましょう。

あなたは、年末の業務最終日にゆっくりとメールチェックしている時間がありますか?

逆に、忙しいときに送られてきたメールは処理しない可能性も…こんなバタバタしているときにと、少しイラッとしてしまうかも…どちらにしても良い印象は持てないのではないでしょうか。

だからといって、12月に入る前に送ったりしたら「時期外れだなぁ…」と思われても仕方ないですね。

年末挨拶メールを送るベストタイミングとは、ズバリ!

年末挨拶メール送信ベストタイミングは、最終営業日の1週間前〜3日前!

年末挨拶メールは、少々早めでも問題ありません。

12月28日を一般的な最終営業日だとすると、12月20日前後から遅くとも25日までには送信しておきましょう。

みんな知りたい例文とは

皆さん、年末挨拶メールの例文をお知りになりたいのではないでしょうか。

ここでは、年末挨拶メールの例文をご紹介させていただきます。

基本編

年末挨拶メールの基本例文は以下のとおりです。

速やかに年末挨拶メールを送るように心がけましょう。

【年末挨拶メール基本例文】

【件名】年末のご挨拶△△様(○○酒造 △△より)
【本文】
○○株式会社 △△様


いつも大変お世話になっております。
○○酒造の△△です。
早いもので、年末のご挨拶をさせていただく時期となりました。
△△様には、本年も格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。


誠に勝手ながら、当蔵(弊社)は、年内の営業を○月○日までとさせていただきます。
年末年始の休業期間は、12月○日から1月○日までとなります。
休業期間中につきましては、ご不便、ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
なお、休業期間中の緊急連絡先は以下のとおりとさせていただきます。
【緊急連絡先】090ー××××ー××××


来年も引き続き変わらぬご愛顧の程、よろしくお願い申し上げます。
どうぞ、よいお年をお迎えください。

上級編

年末挨拶メールは、もらう側からすると誰からも同じような文体ばかり。

自分なりに少し工夫することで、取引先の担当者に好印象を持ってもらうことができます。

自社の年内の最終営業日や年末年始の休業期間など伝えたい情報を簡潔に書いたり、今年あった印象的な出来事を盛り込んだりするなど、オリジナリティーを出して差別化を図りましょう。

【年末挨拶メール例文/上級編】

【件名】年末のご挨拶△△様(○○酒造 △△より)
【本文】
○○株式会社 △△様


いつも大変お世話になっております。
○○酒造の△△です。


年の瀬も押し迫り、思い出深い2022年も残すところあとわずかとなりました。
△△様には、今年1年、例年にも増してのご厚情を賜り、感謝に堪えません。


今年、△△様とは、「○○の展示会」でご一緒させていただき、
打ち上げのカラオケでデュエットさせていただいたことが、一番の思い出です。


ぜひ、また何かの機会でご一緒させていただければと思っております。
(そのときは、ご迷惑をおかけしないように、もっと練習しておきますね!笑笑)


さて、当蔵(弊社)の年末年始の営業日につきましてご案内させていただきます。
年内の営業:12月○日○時まで
新年の営業:1月○日○時より
年末年始の休業期間:12月○日から1月○日まで
緊急連絡先:090ー××××ー××××


本来は、お会いしてご挨拶すべきところ、△△様におかれましてはご多忙のことと思い、
メールにて年末のご挨拶とさせていただきます。


来年も今までと変わらぬお付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。
ご一同様、よいお年をお迎えください。

返信編

取引先には、できるだけこちらが先にメールを送るように心がけたいものですが、万が一、取引先から先に年末挨拶メールをいただいてしまった場合には、できるだけ速やかに返信するように心がけたいものです。

取引先から来た年末挨拶メールに返信する場合の文例は以下のとおりです。

返信メールの件名にも、誰からのメールかすぐにわかるように、こちらの名前を盛り込みましょう。

【年末挨拶メール返信例文】

【件名】Re:年末年始休業のお知らせ(○○酒造 △△より)
【本文】
○○株式会社 △△様


いつもお世話になっております。
○○酒造の△△です。
先ほどは、ご丁寧に年末のご挨拶をいただきまして、ありがとうございます。


こちらこそ、本年も○○様には大変なご愛顧をいただき、感謝に堪えません。
来年以降も、より一層のお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。


時節柄、ご多忙のことと存じますが、○○様も体調など崩されませんよう、
お身体にご自愛いただき、よい年末をお迎えくださいませ。


なお、当社の年末年始の休業期間は12月○日から1月○日までとなっております。
年明けは1月○日より営業開始させていただきます。

休業期間中は、ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご容赦のほどよろしくお願い申し上げます。

年末挨拶番外編

年末の挨拶に関しては、挨拶メールの書き方以外にも知りたいことがたくさん。

ここでは、年末の挨拶メールでやってはいけないことや、メール以外での挨拶の仕方、挨拶メールの工夫などに関して解説します。

NG集

年末挨拶メールでやってはいけないことをまとめてお知らせいたします。

年末挨拶メールNG集は、以下のとおりです。

  • 一斉送信(一斉送信した先のメールアドレスの情報が漏れてしまうため)
  • 誤字脱字・くだけた文言(親しき仲にも礼儀あり)
  • 送り忘れ(二重チェックや挨拶先リストの作成など工夫が必要)
  • 長文メール(相手が1分以内に読める内容にすること)
  • 年末挨拶以外の内容の挿入(挨拶メールだと思い、読み飛ばされてしまう可能性があるため)
  • 宛先間違い(年末挨拶メールは複数通作成するので宛先違いに要注意)

メール以外の挨拶

年末の挨拶は、効率重視のメールを推奨するものの、もちろん今までどおり、丁寧に対面で挨拶するとか、手紙を送るなどの方法も悪くはありません。

ただし、対面での年末挨拶のケースでは、相手のおられることなので、自分の予定だけでなく、相手のご予定に関しては、相手のご都合を最優先に考慮してお伺いするようにしましょう。

決して、気を遣わせるのはいいことではありません。

昔ならともかく、今の時代は、対面挨拶に顔を出さなかったと言って怒る人などいないでしょうから…

手紙で年末の挨拶を送る場合でも、時候の挨拶など手紙独自の作法を把握した上で、例文にあるような構成で、丁寧かつ簡潔な内容で送るようにしましょう。

これってあり?なし?

「年末挨拶メールを工夫して、少しでも取引先の印象をよくしたいけど、これってあり?なし?」ということをご紹介しましょう。

たとえば、お歳暮を郵送していて、その内容を年末挨拶メールに盛り込んでいいものかということですが、答えは「No」。

なぜなら、相手に到着しているかどうかわかりませんし、相手のお礼がまだの場合には、お礼を急かすようなことになるからです。

また、感謝の印として、年末挨拶メールに自社商品のギフト券を添付するのはどうかということですが、答えは「Yes」です。

簡単なものであれば、お礼の文面を添えて感謝の気持ちを形にすることは悪いことではないでしょう。

その他にも、最近はやりのメールで使える絵文字やアニメーションなども、ビジネスとしてくだけすぎたものでなければ活用してよいでしょう。

まとめ

ここまで、年末の挨拶メールに関して、基本的な考え方、書き方のポイントや例文などをご紹介させていただきました。

ビジネスにおいて、年末の挨拶は、営業に直結する大切な意味合いがあります。

失敗することもできず、差別化を図り、取引先に好印象を持ってもらう営業チャンスともいえるでしょう。

年末という節目の時期に、ホスピタリティーのある年末挨拶をすることで、取引先に確固たる印象づけが期待できます。

年末の挨拶といえども、酒蔵の経営のマーケティング戦略の一環として位置づけておくことをおすすめします。

アンカーマンでは、日本で唯一、酒造業に特化した経営サポートを行う集団として、今後とも全国の酒蔵さんとお付き合いをさせていただければと思っております。

酒蔵の経営に関して、お困り事があればお気軽にご連絡いただければと思います。

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