川鶴酒造株式会社 様

【人材マッチング成功事例】求人企業、求職者双方のリアルな声をお届け!

川鶴酒造株式会社

1891年(明治24年)の創業以来、130年以上の長きにわたり、国内外で数々の受賞歴を誇る代表銘柄『川鶴』を醸し続けてきた老舗日本酒蔵。

香川県観音寺市で、”川の流れの如く、素直な気持ちで呑み手に感動を”という初代より受け継がれた酒造りの精神を守りながら、酒米にこだわり、蔵裏の実験田で研究しつつ、蔵裏に流れる「財田川(別名:宝田川)」を仕込み水とした酒造りを行う。

敷地内にある5つの蔵すべてが重要文化財といった伝統を守り続ける一方、新たなチャレンジにも積極的。

「話題性のあるおもしろい酒を造ろう」と開発された、濁り酒でアルコール度数が6度、香川名物「骨付き鶏」にも合う『讃岐くらうでぃ』や、讃岐の魅力を詰め込んだ日本酒、香川県産オリーブ由来の「さぬきオリーブ酵母」仕込みの『Setouchi KAWATSURU』などの新商品も注目を集める。

これまで、「地元重視」の採用に注力すべく、リファラル採用やハローワークでの求人を行っていた酒蔵が、なぜ今回、「酒蔵エージェント」の活用に踏み切り、希望の若手優秀人材を獲得できたのか。

また、異業種から酒造業を目指していた求職者が、なぜ希望の酒蔵に就職できたのか。

採用に苦戦している酒蔵や、酒類業界を志望している求職者が知りたかった酒造業に特化した人材紹介サポート「酒蔵エージェント」の成功事例、実際に利用した当事者たちのリアルな声をお届けすべく、求人企業、求職者双方にインタビューを実施。

川鶴酒造株式会社・代表取締役社長/6代目蔵元・川人裕一郎様(以下、「川人社長」)、同社統括リーダー・島津平朗様(以下、「島津さん」)、今回入社した木村氏(以下、「木村さん」)に、酒蔵エージェントを活用したきっかけや良かった点、今後の展望などを語っていただきました。

<聞き手:株式会社アンカーマンコンサルタント・大河内 隆大(以下、「大河内」)>

(左から:大河内、川人社長、木村さん、島津さん)

「酒蔵エージェント」活用のきっかけは何ですか?

大河内

まずは、当社の「酒蔵エージェント」をご活用いただこうと思ったきっかけについて、これまでの人材採用に関する課題なども含めて教えていただけますでしょうか。

島津さん

地元の採用を一番重要視したいという想いはあるものの、それだけでは人材が入ってこない、幅広く求人が行えないなどの悩みを持っており、なんとかしたいということで、今回アンカーマンさんにお願いしたという経緯です。

これまでの求人は、ハローワークをメインに、知人の紹介や、ホームページからの問い合わせといった方法でした。

たとえば、ハローワークは、私ども求人企業側が「待ち」の姿勢になる部分が多く、求職者からのアプローチがあるまでは、各種採用関連情報や、弊社が求めている人材に関するアプローチ方法など、相談して対策を考えるなどのお話ができないというデメリットがありますね。

大河内

それでは、木村さんにも、当社の「酒蔵エージェント」をご活用いただいたきっかけをお伺いしたいと思います。

木村さん

異業種から日本酒の酒蔵に就職したいと就職活動をしていく中で、最初は、知人・友人に知り合いの酒蔵を紹介してもらうなどしていたもののうまくいかず、12月に大学院を卒業して日本に帰国しても就職先の内定がない状態でしたので、早く決めたいと危機感を持っていました。

他の人材紹介サービスを利用して、いくつか面談もさせていただいたのですが、酒蔵に特化した紹介サービスがなく、私のように行きたい業界がはっきり決まっている者からすると、他の人材紹介サービスに物足りなさを感じていた際に、アンカーマンさんの酒蔵エージェントを知ったのです。

面談の際、「こういう酒蔵がいい」「こういうところを探している」と言ったときの返ってくる情報量などが豊富だったことや、大河内さんから「よかったら僕に任せてもらえませんか?」という力強い言葉を頂いたので、アンカーマンさんにお願いしてみようと思いました。

「酒蔵エージェント」を活用してみていかがでしたか?

大河内

続きまして、実際に「酒蔵エージェント」を活用されて良かった点をお伺いできますでしょうか。

島津さん

1つめは、これまでアンカーマンさんとのお付き合いがあり、中にいる人の顔が見えるという「安心感」。
2つめは、弊社が求めている人材や状況を的確に把握していただいたうえで、求職者を探していただけるところ。
3つめは、やはり私どもの追いつかない部分も含めてフォローしていただけるという「スピード感」ですね。

特に、良かった点は、「ギャップ」を埋めてもらえる点。

新入社員が入社前に抱く「うちの会社」や「業界」のイメージと、実際に入社して体験する現場とのギャップが大きい世界なので、このギャップを埋めてもらうという作業は非常にありがたかったです。

また、これまで経験者を募集していたところ、業界未経験で新しいことにチャレンジしたいという人材、弊社が今後進んでいく方向性に合う人材を提案、紹介いただけた点も、私どもとしてもあまり見えていなかったこともあり、非常に良かったと思います。

大河内

木村さんにも、「蔵の実情」のような部分も正直にお伝えしました。この部分が「ギャップ」を埋めることに影響したのかなと思っています。実際、木村さんとしてはいかがでしたか。

木村さん

内定をいただくまでの短期間に、リアルな部分も含めていろいろなお話を聞けましたので、入社してから「こんなはずじゃなかった」というギャップに驚いて絶望するといったことはなかったかなと思います。

大河内

続けて、木村さんにも「酒蔵エージェント」をご活用いだいて良かった点をお伺いします。

木村さん

1つめは「スピード感」。「遅くとも4月からは働きはじめたい」と思っていたところ、1月の段階ですぐにいくつかご紹介いただいて助かりました。
2つめは、単に転職先を紹介してもらえるだけではなく、面談や壁打ちをしてもらえたところ。「日本酒業界に携わりたいが、蔵人としてのスタートが本当に正しい選択なのか」といったキャリアコンサルティングの部分をしっかりと相談に乗っていただき、壁打ち相手になっていただけたのは、すごいありがたかったですね。そのうえで、「やっぱり酒造りがしたい」と判断できたのは、他にもいくつか違う形での日本酒への関わり方や、メリット・デメリットなどをお話させていただいた経緯があり、頭の整理を一緒にやっていただけたからこそです。

人材採用に関する今後の展望

大河内

人材採用に関する今後の展望についても、ぜひお伺いさせてください。

川人社長

会社として一番重視しているのは、「社員の幸せ」です。「設備導入により、職場環境の改善を図り、売上を伸ばしていく、数年後にはここまで行こう」などの計画を立て、それに基づいて社員の体制をこうしようというようなアップデートを毎年行いながら進めているところです。

弊社も蔵人の高齢化に伴い、世代交代なども視野に入る中で、木村さんのような若手世代が必要になってきます。意欲のある新たな人材と私どもが持つ経験値を融合させて、次の世代が楽しく働ける環境を作っていきたいなと思っています。

島津さん

私個人としては、川人社長が掲げる「ここから100年、200年続く企業を作っていかないといけない」という部分の橋渡しをできればと思っています。「組織で働ける会社作りに向けた人材採用」、新しい風を入れつつ、皆で切磋琢磨して、相乗効果で成長できるような環境作り、組織作りをしていけたら申し分ありません。その意味でも、今は弊社にとっての過渡期であり、ここから10年、15年ぐらいが大切かなと思っています。

大河内

木村さんも、入社して間もないタイミングではありますが、今後の展望をお聞かせいただけますでしょうか。

木村さん

入社したばかりで、右も左もわからない状況ではありますが、毎日先輩に教えていただきながら、目の前のことに必死に取り組んでいます。将来のことを考える余裕はまだありませんが、任せていただける仕事を1つ1つしっかりと覚えつつ、スピードや正確性を上げて、できた時間でまた次の仕事を教えてもらうというステップを着実に踏んでいくということが今後の展望ですかね。

友人・知人に聞くなど、入社前に自分なりにいろいろと情報を得ながら準備していたつもりでしたが、やはり実際に入社して働いてみると、「お酒ってこういう現場で、こういう環境で造っているんだ」という新しい刺激や情報ばかりです。もちろん、体力が必要で疲れもありますが、お酒がおいしくなりました。

「酒蔵エージェント」活用に足踏みされている他の蔵元さんや酒販店さんへ向けたメッセージ

大河内

人材不足や組織強化などに課題を持っていらっしゃる他の酒類事業者の方に、メッセージをいただきたいなと思ってます。

川人社長

人材不足は、設備投資と同様に、全国共通の大きな課題であり、今後もずっと続くと思います。「人材=人財」と捉えて対策していかなければ、酒蔵は成り立っていかないでしょう。酒蔵の多くが、いまだにハローワークや、地元の人材会社などを活用していると思います。ハローワークに登録すると、人材会社から営業電話も多くなり、面接するだけで費用がかかるという人材会社もある中、経費の関係で地方の酒蔵は、多くの人材会社と取り引きすることは難しくなります。その点、アンカーマンさんは、日本酒業界に特化しているという安心感もあり、今回の木村さんのような若く優秀な人材をご紹介くださりありがたい限りです。他の酒蔵さんも試してみたらいいと思います。

それと、求職者の酒造りに対する情熱や意欲といったモチベーションの部分も気になるところです。給料や所在地、休みやすい職場環境かどうかなど、労働条件や待遇などを気にされる方も多いのですが、やはり根本的なところは酒造りに対するモチベーションの有無が長く続けていただけるかどうかの分岐点になるようです。そのような観点からも、酒蔵エージェントであれば、アンカーマンさんが事前に求職者に対して酒造りに対するモチベーションの有無などを確認していただけるので酒蔵としても助かると思います。

島津さん

優秀な人材を獲得するには、出会いのタイミングもあるのかなと思います。酒類業界は、酒蔵も酒屋も含めて、世代交代が進んでいく時期であり、諦めなければ意欲のある人材に出会える。ただし、発信方法は難しいですよね。その点、アンカーマンさんは、酒類業界のことをよくわかっておられるので、他の酒類事業者さんもどんどん活用したらいいと思います。酒蔵エージェントをきっかけとして、今後いろいろな人材も出てくるでしょうし…。逆に、弊社もアンカーマンさんとお付き合いするようになってから、人材のことをより考えるようになり、会社のパンフレットを作り直したり、求人票を作成したりと、気持ちも変わり、そういう意味ではいいきっかけになったかなと思っています。

大河内

それでは、求職者視点から木村さんはいかがでしょうか。酒造業界に興味があるけれども、一歩踏み出せないような方々に、ぜひ今回の体験を踏まえてメッセージをいただければと思います。

木村さん

労働条件など机上で見られる部分ももちろん大切ではありますが、より重要なのは、その酒蔵で働くイメージが持てるかどうかだと思っています。私の場合、2月の蔵開きで「こういうところでお酒が造られるのか」と自分の目で見た情報から働くイメージを持つことができたのは大きかったですね。求職者も、そのような情報を欲しがっているのではないかと思います。

それと若い人で、お酒造りに興味があるのであれば、早い時期にはじめたほうがいい。人並みの蔵人になるまでには相当の時間がかかる世界なので、少しでも早く中に入り、しっかり勉強していくほうがいいと思うので、迷っているなら、ぜひ行動してみてほしいですね。

「行動」に関しては、わりとカジュアルにはじめてもいいと思います。たとえばアンカーマンさんに面談して、「自分がどんなことを考えているのか」「どういう酒蔵で働きたいのか」など話してみるだけでも、気づくこともいっぱいあるでしょう。すぐに転職するというステージではなくても、まずはプロの人とお話してみたり、実際に酒蔵で働いてる人の話を聞いてみたりと、何かアクションを起こして、情報収集からのスタートでもいいと思います。

それと、酒蔵をはじめ酒類業界の人たちは、20代、30代の若者を非常に快く迎えてくださいます。県外から来ているなど関係なく、若手世代を大切に育てようとしてくださっているのを、日々の労働の中でも感じられる。そういう意味では、自分の生まれ故郷とは縁もゆかりもない地域の酒蔵でも、少しでも興味があれば一度お話してみたらいいのかなとシンプルに思いますね。

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