手作業だからこそ感じる酒造りの温かさ

酒蔵で働いたきっかけは何でしたか?

コロナ渦で大学の授業がオンライン開講だったため、以前から関心を持っていたY島で生活をしていました。アルバイトを探していた中、ご縁あって知人経由で酒蔵のアルバイトを紹介していただきました。

実際に酒蔵で働いてみていかがでしたか?

メインの仕事は、原料処理で、芋焼酎に使う芋のヘタや傷んでいるところを包丁でそぎ落とします。食用の芋よりも大きく、手でつかみにくく慣れるまでは大変でした。でも慣れてくるとフロー状態で作業ができ、非常に楽しかったです。他には、手作業のラベル貼り、検品後の商品の箱詰め、発送用の段ボールの作成などを行いました。

特に印象に残っているのは、ラベルの手張りです。小麦粉から糊を作成し、一本一本手作業でラベルを貼っていました。居酒屋やお土産屋さんで度々見かけていたお酒が、こんなにも手間をかけて作られていることを知って、感動しました。機械導入すれば一瞬で終わる作業かもしれませんが、作業の合間に社員の方といろんな話をする時間も大切な思い出として残っています。

酒蔵エージェントへの登録を迷っている方に向けたメッセージをお願いします。

酒蔵は、お酒造りがメインの仕事ではありますが、お酒が商品になるまでのプロセスには、細かい作業が無数にあり、それぞれ、美味しいお酒を届けたいという思いの元作業がなされています。

働かれている方には無類のお酒好きもいれば、案外お酒は飲めないけどその背景にあるストーリーや製造に関心があり働いていられる方もいらっしゃいますので、お酒は飲めないけど、興味はあるという方も大歓迎です!また、今の時代、PCやネット環境が整えば当たり前に仕事ができる便利な世の中ですが、お酒造りは土地土地によって原料や水、麹が異なっていたり、受け継がれてきた技術によって、同じ原料でも、まったく異なった味わいが生まれるものです。いつか行ってみたかった場所や、ゆかりの地で、などで、先人たちから受け継がれてきたお酒造りを引き継ぐ経験ができる貴重な機会だと思います!