日本酒の新たな可能性『日本酒ハイボール』ってなんですか?
2024年6月1日発刊の「酒販ニュース」内の記事によれば、生販三層からなる日本酒需要創造会議が、若者や女性への日本酒需要喚起策として、今夏、業務用市場を中心に「日本酒ハイボール」を仕掛けていくとのこと。
まだまだ消費者には浸透していない「日本酒ハイボール」は、かつてのウィスキーのハイボールブームのように、消費者に浸透して、日本酒の需要喚起に一役買えるのでしょうか。
今回は、日本酒ハイボールについて、日本酒ハイボールとはどのようなものか、仕掛けるメリットや仕掛け方などを解説します。
日本酒ハイボールとは
日本酒ハイボールとはどのようなものでしょうか。
ここでは、「ハイボールとは」や「日本酒ハイボールとは」などについて解説します。
【日本酒ハイボールとは】
- ハイボールとは
- 日本酒ハイボールとは
- 日本酒ハイボールを仕掛けるメリット
ハイボールとは
「ハイボール」というと、「ウイスキーのソーダ割り」のことと思われがちですが、本来の意味合いは、スピリッツやリキュールをソーダで割ったカクテルのことで、アルコール度数の高い酒類をソーダやジュースなどのノンアルコール飲料で割った飲み物です。
一般的に、ウイスキーのアルコール度数が40度前後であり、ハイボールにすると、7〜9度前後になります。
近年では、のどごしのよさや爽快感、低アルコールで健康志向、自身で度数を調整できるなどの理由から、中高年、若者、女性といった幅広い層に人気があり、「とりあえずハイボール」という人も増えているとのこと。
焼酎をソーダで割った「焼酎ハイボール」も人気です。
日本では、かつて1950〜60年代にアルコール度数の高いウイスキーを飲みやすくしたスタイルで流行し、一度はブームが去るものの、2000年代にサントリー角ハイボールをきっかけにブーム再来となりました。
日本酒ハイボールとは
「日本酒ハイボール」とは、日本酒をベースにして炭酸水などの割り材で割った飲み物のこと。
日本酒のソーダ割りの場合、一般的には、日本酒1に対して、ソーダが1または2の割合です。
ちなみに、日本酒需要創造会議が提案する飲み方は以下のとおりです。
飲み方 | 理由 |
割り方は1:1 |
|
冷やした炭酸水を使う | 爽やかさと味の両立 |
レモンなし | 酒質を壊さない |
(その他)
|
※現在のところ、日本酒ハイボール商品としては、黄桜『ソフトハイボール日本酒』、などがあります。
日本酒ハイボールを仕掛けるメリット
日本酒ハイボールを消費者に流行させて、仕掛けていくメリットはどこにあるのでしょうか。
ここでは、日本酒ハイボールを仕掛けるメリットについて、いくつかご紹介しましょう。
【日本酒ハイボールを仕掛けるメリット】
- 消費者に新たな飲み方の提案ができる
- 日本酒のイメージを変えることができる
消費者に新たな飲み方の提案ができる
日本酒ハイボールを仕掛ける最大のメリットは、消費者に日本酒の新たな飲み方の提案ができることです。
これまでの日本酒の飲み方といえば、基本的には冷酒や熱燗でしたが、日本酒ハイボールを仕掛けることで、消費者に割り材で割る飲み方を提案することができ、消費者の選択肢を広げることが可能になります。
極端に言えば、「1粒で2度おいしい!」のごとく、1つの銘柄に対して、消費者への訴求方法が増えるため、新商品を開発せずとも、マーケティング戦略を工夫することで売上アップも期待できるでしょう。
日本酒のイメージを変えることができる
日本酒ハイボールを仕掛けることで、日本酒のイメージを変え、これまで日本酒を選ばなかった顧客層に日本酒を違う切り口で訴求して日本酒ファンを増やすことが期待できます。
たとえば、「日本酒はアルコール度数が高いので苦手!」という消費者には、「日本酒ハイボールは、割り材で自分好みのアルコール度数に変えられます!低アルコールで飲みやすく、何杯でもいけちゃいます!」と訴求することで、選んでもらえる可能性が!
日本酒ハイボールの仕掛け方
酒造業や酒販業で、日本酒ハイボールを仕掛けるとすると、具体的にどのように仕掛けたらいいのでしょうか。
ここでは、日本酒ハイボールの仕掛け方について解説します。
【日本酒ハイボールの仕掛け方】
- 日本酒ハイボール用の銘柄を出す
- 日本酒ハイボール商品を商品ラインナップに加える
日本酒ハイボール用の銘柄を出す
日本酒製造メーカーとして、日本酒ハイボールを仕掛けるとすると、日本酒ハイボール用の銘柄を出すということが仕掛けの1つとして考えられます。
日本酒ハイボールは、選ぶ日本酒の銘柄によって、違った味わいが楽しめるのが特徴です。
日本酒ハイボール用の新商品を開発する以外にも、タンク貯蔵の蔵元さんは、日本酒ハイボール用の銘柄を出すこともできるでしょう。
ちなみに、日本酒ハイボール用の銘柄を発売している事例として、笹岩酒造『清酒ハイボール』、王紋酒造『王紋 大吟醸 極辛19』、藤井酒造『夜帝ハイボール』、林本店『ハイボール専用純米酒 飛沫 -SHIBUKI-』などがあります。
日本酒ハイボール用の銘柄の特徴として、炭酸水などの割り材で割って飲むので、アルコール度数を20度前後といった極限まで高める工夫がされているようです。
日本酒ハイボール商品を商品ラインナップに加える
酒販店として、日本酒ハイボールを仕掛けるとすると、日本酒ハイボール商品を商品ラインナップに加えるという選択肢が考えられます。
現在でも、既に日本酒ハイボール用の商品を仕掛けている酒販店は数多く見受けられるようです。
ネット通販で、日本酒ハイボール用商品として、「大吟醸ハイボール」や「清酒ハイボール」といった特集ページを作り、オンライン販売したり、店頭で「父の日に新しい日本酒の飲み方を提案」などのPOPを作り特設棚を設置したりしている酒販店もあります。
まとめ
ここまで、日本酒ハイボールについて、日本酒ハイボールとはどのようなものか、仕掛けるメリットや仕掛け方などをご紹介させていただきました。
日本酒需要創造会議の「飲み手創造」の提案による「日本酒ハイボール」の仕掛けは、近い将来、一定の成果を生み出すのではないでしょうか。
「とりあえずSAKEハイ!」が定番となる日が来るかもしれません。
「先んずれば制す」のごとく、酒造業や酒販業の酒類事業者として、一定の成果を生み出す前に対応できるよう、備えておくことが重要です。
仮に、「日本酒ハイボール」の仕掛けが空振りに終わったとしても、チャレンジする姿勢は自身の蔵や店を変え、ひいては業界全体を盛り上げていく原動力になるに違いありません。
アンカーマンでは、縁の下の力持ちとして、酒類業界の潤滑油になるべく、補助金申請サポート、マーケティングサポート、経営サポートなど各種サポートをご用意しています。
「日本酒ハイボール用の新商品を開発するための設備導入をしたい!」
「日本酒ハイボールを仕掛けていくために、マーケティング戦略を練りなおしたい!」
などなど、日本酒ハイボールの仕掛けに対応するご相談やその他の事業課題解決に関するご相談等ありましたら、お気軽にアンカーマンまでご連絡ください。
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