Q:賃上げって全員賃上げするんですか?一部でもOKですか?

※2021年5月6日更新

A:一部でもOKです。

ものづくり補助金の公募概要によると、賃上げの要件には「事業計画期間において、給与支給総額を年率平均1.5%増加」させることが含まれます。

この給与支給総額とは「全従業員(非常勤を含む)及び役員に支払った給与等(俸給、給料、賃金、歳費及び賞与等は含み、福利厚生費や退職金は除く)」のことです。

「全従業員および役員に支払った給与等の総額」が「平均1.5%増加」すればいいわけですから、必ずしも全員の賃金を上げる必要はありません。

特別な仕事をする従業員、特定の事業所で働く従業員、あるいは役員など、一部スタッフの給与が大きく上がるだけでも全体の平均は増加します。

ただし賃金引き上げ計画は「事業場内最低賃金で働く従業員」を含む、従業員代表者の合意が必要です(署名捺印は必須)。

従業員の一部に不公平感を与えてしまわないよう、賃金引き上げの対象は慎重に決定する必要があるでしょう。

賃上げ要件についてコラムで詳細を解説しています。併せてご覧ください。

賃上げ表明書の作成方法から、賃上げを徹底解説!