売上と瓶ラベルの密な関係性!?

貴社では、瓶ラベルに関して何かこだわりを持っていらっしゃるでしょうか。

消費者の購買行動の研究では、店頭で購入する商品を選ぶお客様も多いとのことです。

コロナ禍で、宅飲みが増える中、お客様が店頭やウェブサイトで商品パッケージや瓶ラベルを一目見ただけで、「おいしそう」「このデザイン好き」と感じて、購入するお酒を選ぶことも期待できます。

瓶ラベルを含めた商品パッケージのデザインが、マーケティングの観点から酒類の販売をする上で重要な要素となっているのです。

かつては、商品パッケージを単なるコストと考えて、あまり積極的に投資をしない風潮もありました。しかし、今では、マーケティングやブランド戦略における瓶ラベルを含めた商品パッケージの重要性が注目されています。

今回は、酒類販売における「売上と瓶ラベルの関係」について、考察していきましょう。

商品パッケージが売上に与える影響は思いのほか大きい

商品パッケージが売上に与える影響は思いのほか大きいので、お客様の心を一瞬でつかめるような商品パッケージ(瓶ラベル)を制作することが重要です。

消費者の購買行動の研究によれば、数ある店頭の商品の中から商品を選ぶ時間は、ほんの数秒であると言われています。また、消費者は、パッケージに対して抱いた感覚や印象を、商品価値に移転させる「感覚転移」という現象があるという研究データもあります。

これらの研究結果からわかることは、商品パッケージを気に入った消費者は、商品を購入する可能性が高まるということです。つまり、商品パッケージを見て、購買を決めるお客様が多いということは、「商品パッケージが売上に与える影響が思いのほか大きい」ということを結論づけることになります。

それでも、現段階で商品パッケージの再考の必要性を感じていないメーカーもあるかもしれません。しかし、既存のリピーター層が50代であるとして、貴社のお酒をあと何年、堪能してくれるでしょうか。子どもや孫の代まで蔵の将来を考えたとき、20代・30代の新規顧客層開拓も今から視野に入れておいたほうが賢明と言えるでしょう。

茶色の一升瓶に、白ラベル、筆文字の銘柄。これらは日本酒や焼酎のデザインとしては一般的なものですが、店頭にこれらの商品が並んでいたら、初心者のお客様が「どの蔵元のどの商品、どのような味であるか」を想像することができるでしょうか。

このようなお客様に対して、「このお酒は私の好みに合いそう」「おいしそうだから買って飲んでみたい」などと想像していただくことが商品パッケージ本来の役割にほかなりません。

店頭でお客様の足を止め、数ある競合商品の中から自社の商品を手に取って選んでもらうためには、「目立ってアピールできる商品パッケージ」であることが必要です。

商品のイメージもお客様が目にした瞬間に決まります。人は見た目で判断されると言われますが、商品も「見た目=パッケージ(瓶ラベル)」で判断されるのです。

商品のパッケージ(瓶ラベル)を工夫することで、お客様の心を一瞬でつかみ、売上を拡大させることが可能になります。商品パッケージは、もはや単なるコストではなく、売上拡大のための重要な投資対象なのです。

ラベルデザインで蔵元のカラーや味のイメージを打ち出す

お客様にアピールできる瓶ラベルにするためには、蔵元のカラーや味のイメージを打ち出していく姿勢が大切です。

酒類を販売する際に、瓶ラベルのデザインにより、お客様との関係性を構築するということも大切になってきます。お客様との関係性を構築するとは、「この瓶ラベルのデザインは、この蔵元(この商品)だ」というように、瓶ラベルのデザインと蔵元・商品との関連付けをお客様にインプットしてもらうということです。

また、瓶ラベルのデザインによって、ストーリーを語り、お客様に蔵元のカラーや味のイメージ(ブランドイメージ)を打ち出していくこともできます。これまで、蔵元が作り上げてきたブランドイメージを、瓶ラベルのデザインに反映させることを「トーン&マナー」(デザイン表現のルール化)といいます。トーン&マナーを踏まえて、瓶ラベルのデザインを考えることも重要になってきます。

商品に関して、お客様が共感できるストーリーや付加価値を瓶ラベルに込めることができれば、瓶ラベルデザインでの差別化を図ることができるのです。

コンセプトを決め、瓶ラベルでブランディングし、商品付加価値をアップさせる

コンセプトを決めて、瓶ラベルでブランディングすることにより、商品の付加価値をアップさせ売上の向上を期待できます。

自社商品のコンセプトを決めることは、どの蔵元でも行っているはずです。
たとえば、「高級志向」/「大衆志向」、「自分用」/「プレゼント用」、「遊戯志向」/「健康志向」、「ヤング向け」/「シルバー向け」、「男性向け」/「女性向け」などコンセプトの違いによって、瓶ラベルで各々ブランディングすることは可能です。ブランディングすることで、商品の付加価値をアップさせ、売上アップにつなげることも期待できます。

つまり、購入者のターゲットや飲酒するシチュエーション、購入される時間帯や場所などを絞り込み、対象や状況に合わせた瓶ラベルを作成することで売上を伸ばすことができるという考え方です。

売上をアップさせる瓶ラベルデザインの決め方とは

売上をアップさせるためには、どのような瓶ラベルを作成すればよいのでしょうか。

売れる商品パッケージには、「目立つ」「理解できる」「好感が持てる」という3つの要素が必要です。これらの要素をすべて盛り込み、色・形・大きさ・素材・文字・一体感などさまざまな角度からアプローチして、瓶ラベルを作成することが大切になってきます。

ここでは、売上をアップさせるための瓶ラベルデザインの決め方を解説します。

瓶ラベルの色からのアプローチ
【瓶ラベルの色を考える】
・色彩心理の効果を活用する
・目立つ色を使用する

瓶ラベルのデザインを決めるとき、「色」を考えることはとても重要となってきます。
なぜなら、人間の脳機能からすると、形や文字よりも色を先に認知すると言われているからです。このことは、ある実験で、公衆トイレの標識を、男女のシルエットや文字の表示をそのままにして、色だけを青と赤反転させたところ、「男性用トイレは青、女性用トイレは赤」と思い込んで間違えて利用する被験者が多かったという結果からもわかります。

また、人は、目に入る「色合い」からさまざまな感情変化を起こすことが知られており、これを「色彩心理の効果」と呼んでいます。
たとえば、青い色を見て食欲がなくなったり、赤い色を見て気分が高揚したりします。

この「色彩心理の効果」を活用して、自社商品に適した瓶ラベル(ラベルの台紙・文字・イラストなど)や瓶の色合いを考え、消費者の購買行動につなげていくようにしましょう。

主な色の色彩心理の効果を以下にご紹介しますので、ご参考にしてください。

他方、瓶ラベルの色を考える際に、競合商品との差別化を図るために「目立つ色を使用する」という観点も重要となってくるでしょう。お客様の足を止めさせ、目に留めてもらうには目立つことが必要だからです。目立たせるためには、ただ派手な色合いを使用するばかりでなく、高級感を際立たせたり、色合いの組み合わせを工夫したりして、他社商品では使用していない自社商品に適したラベルデザインを採用しましょう。

瓶ラベルの形・大きさ・素材からのアプローチ
【瓶ラベルの形・大きさ・素材を考える】
・他社が利用していない違う形のデザインにしてみる
・瓶とのバランスを考えた自社商品に適した大きさの瓶ラベルにしてみる
・瓶ラベルの素材を工夫する

瓶ラベルを考える際に、形や大きさ、素材からの観点も重要です。

単純に、瓶ラベルが大きければ、お客様の目に留まりやすいでしょうし、他社が使用していないような形や素材の瓶ラベルであれば興味を惹くことが期待できます。

もちろん、酒瓶自体の大きさや形、素材とのトータルバランスも無視できません。

お酒の瓶ラベルの形と大きさに関しては、一般的には、瓶の中央または下方に、瓶を巻くようにして大きな長方形であることが多く見受けられます。

また、瓶ラベルの素材に関しては、和紙風の大礼紙がよく使われますが、ほかにもコート紙・マット紙・金紙・銀紙などもあり、結露対策でユポ(フィルム)シールなどを使うこともあります。お客様の注目を集めるという観点からは、瓶ラベルの形・サイズ・態様を他社が利用していないものにしてみることも1つの選択肢であると考えれば、以下のような珍しい瓶ラベルの事例も参考にしてみてはいかがでしょうか。

【珍しい瓶ラベルの形・サイズ・態様のアイデア】

瓶ラベルの文字デザイン・表現内容からのアプローチ
【瓶ラベルの文字デザイン・表現内容を考える】
・他社との差別化を図り、目立つ観点から考える
・蔵元や商品のストーリーなどを盛り込む

瓶ラベルが、お客様に商品名や商品の特徴を伝えるだけでなく、蔵元のカラーや味のイメージを含めたコンセプトを伝えてブランディングし、商品価値をアップさせるツールと考えるなら、文字のデザインや表現内容はとても重要な要素です。

文字デザインについては、文字の書体・サイズ・表示レイアウトなどを「目立つ」「商品イメージ」「ブランディング戦略」などの観点から検討しましょう。イラストなどを盛り込むかどうかも重要です。

また、瓶ラベルでどのような表現をするかに関しては、蔵元のカラー、商品の特徴やストーリー、味のイメージ、作り手の想いなどを盛り込むようにしましょう。それらを表現することによって、お客様に多くのことを伝え、想像してもらうことができるからです。

たとえば、「商品開発の苦労」「こだわっている点」「どんなシチュエーションで飲んだらおいしいか」などを盛り込んだ瓶ラベルで売上を伸ばした商品もあります。

商品の一体感からのアプローチ
【商品の一体感を考える】
・商品の特徴・瓶・キャップ(フィルム)・瓶ラベルなど商品のトータルバランスを考える

瓶ラベルのデザインは、お客様に選んでもらうために目立つ必要がありますが、瓶ラベルだけ浮いてしまってはブランディング戦略としてマイナスな効果をもたらしてしまうこともあります。

そのようなことがないように、「商品としての一体感」、つまりトータルバランスを考えて瓶ラベルのデザインを考えることも重要です。

トータルバランスを考える上では、瓶・キャップ(フィルム)・瓶ラベルなど商品のディテールを含めたデザインとしての一体感、商品の特徴や味のイメージとデザインとの一体感などを意識しましょう。

あくまで、商品の一体感のゴールは、お客様に「このデザインが好き・心地よい・おいしそう」などファンになってもらえるようなデザインであることです。

逆に商品の一体感が得られず、お客様になんらかの違和感や嫌悪感を与えてしまっては、パッケージデザインとしてはマイナスになってしまいます。

その意味でも、トータルバランスを考えることは、とても重要なことなのです。

競合商品との差別化を図る工夫からのアプローチ
【競合商品との差別化を図る工夫をする】
自社オリジナルのアイデアで勝負する
・お客様を楽しませる工夫を考える
・瓶ラベルで話題を作る

瓶ラベルを作成する際に、競合商品との差別化を図る工夫を考えて、お客様の興味を惹くことも重要です。「自社オリジナルのアイデアで勝負すること」「お客様を楽しませる工夫をすること」「瓶ラベルで話題を作る」などの目線が必要になってきます。

たとえば、以下のような事例を参考にしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、売上と瓶ラベルの関係について、掘り下げて考察してきました。

商品パッケージ(瓶ラベル)が、売上に与える影響が思いのほか大きいこと、瓶ラベルのデザイン決定に関して検討することが多く、とても奥が深いことなどご理解いただけたのではないでしょうか。

瓶ラベルを含めたブランドを刷新することも、売上向上には大切な要素の1つです。
瓶ラベルのデザインはお客様の反応がすべてであり、決して自己満足であっては意味がないと思います。マーケティングの概念やブランド戦略などを考慮した上で、PDCAサイクル(お客様の反応をチェックしてより良いデザインに改良する仕組み)を繰り返すことをおすすめします。

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