逆輸入SAKEとは?人気の理由や種類の違いも紹介

近年、海外で造られたSAKEや、海外向けに造られた日本のSAKEが、国内で注目を集めています。
これらは「逆輸入SAKE」として話題になりますが、その中には厳密な意味での「日本酒の逆輸入」と、海外で造られる「クラフトSAKE」という異なる潮流があります。
なぜ逆輸入SAKEや海外産クラフトSAKEは人気なのか?
本記事では、SAKEの逆輸入に関して、その定義や種類の違い、人気の理由、おすすめの銘柄、購入できる場所などをくわしく解説します。
【この記事でわかること】
- 市場で「逆輸入」として注目されるSAKEには、日本の酒蔵が海外向けに造る「輸出仕様のSAKE」と、海外の醸造所で造られる「クラフトSAKE」の2つの潮流がある
- 人気の理由は、ブームや市場動向、デザイン、飲み方、造り手のストーリーや希少性などさまざま
- 逆輸入SAKEが購入できるのは、オンライン、デパートや専門店、身近な店舗など
- 1. 逆輸入SAKEとは?
- 1.1. 海外の醸造所で造られるクラフトSAKE
- 1.2. 日本の酒蔵が海外向けに造る輸出仕様の日本酒
- 2. SAKEの逆輸入が注目される理由
- 2.1. 世界的なSAKEブームと国内市場の変化
- 2.2. おしゃれなデザインと新しい飲み方の提案
- 2.3. 造り手の物語や限定品である希少性
- 3. おすすめの逆輸入されたSAKE5選
- 3.1. フランス産WAKAZEはワイン酵母で醸す個性派
- 3.2. アメリカ産Brooklyn KuraはNYのクラフト文化を反映
- 3.3. 獺祭がNYで造るDASSAI BLUEは最高峰の贈り物に
- 3.4. HEAVENSAKEは有名銘柄のブレンドによる高級酒
- 3.5. SummerFallはコンビニで買えるカジュアルな缶タイプ
- 4. 逆輸入されたSAKEの購入場所
- 4.1. 専門店や百貨店
- 4.2. 公式サイトや楽天市場などのオンラインストア
- 4.3. イオンやコンビニなど身近な店舗
- 5. 【まとめ】SAKEの逆輸入で新しい体験を
逆輸入SAKEとは?

昨今注目される「逆輸入SAKE」には、厳密に定義が異なる2つがあります。
1つは、海外の醸造所で造られる「クラフトSAKE」です。これは、日本の酒税法ならびにGI(地理的表示)「日本酒」の定義(=日本国内で、米、米麹、水を主な原料として発酵させ、こしたもの)に当てはまらないため、厳密には「日本酒」ではなく、「日本酒の逆輸入」には該当しません。
もう1つが、日本の酒蔵が海外向けに設計・製造したSAKE(日本酒)が、日本市場に還流するケースです。こちらが、本来の意味での「日本酒の逆輸入」と言えます。
ここでは、SAKEの逆輸入について解説します。
【SAKEの逆輸入】
- 海外の醸造所で造られるクラフトSAKE
- 日本の酒蔵が海外向けに造る輸出仕様の日本酒
海外の醸造所で造られるクラフトSAKE
潮流の1つめは、「海外の醸造所で造られるクラフトSAKE」です。
これは法的には「日本酒」と異なるものの、SAKEとして新たな価値観を生み出し、日本に輸入され人気を博しています。
| 海外醸造型 | 海外展開型 | |
| 内容 | 海外の酒蔵が現地の水・米・酵母を使って日本酒を醸造し、日本に輸入するタイプ | 日本の酒蔵が海外に拠点を設けて現地で醸造し、その商品を日本に逆輸入するタイプ |
| 特徴 | 現地の食文化や嗜好に合わせた味わい、缶入りやスパークリングなど新しいスタイルが多い | 日本の技術をベースにしつつ、現地の素材や環境を生かした酒造り、日本の酒蔵と海外の醸造家とのコラボなど |
| メリット | 日本では味わえないユニークな風味やデザインが楽しめる | 日本酒の伝統と革新が融合し、グローバルな視点で再評価される |
| 代表銘柄 | ・SummerFall ・Brooklyn Kura | ・DASSAI BLUE |
日本の酒蔵が海外向けに造る輸出仕様の日本酒
日本酒の逆輸入のもう1つの種類は、「日本の酒蔵が海外向けに造る輸出仕様の日本酒」です。
これは、「輸出仕様型(日本国内生産・海外向け設計)」とも呼ばれ、日本の酒蔵が海外市場を意識して造った日本酒が、国内に再び流通するケースとして知られています。
特徴や代表銘柄は、以下のとおりです。
| 特徴 | ・英語ラベルや現地の法規制に対応した表示 ・アルコール度数や味わいを現地の嗜好に合わせて調整 ・輸送耐性を考慮した瓶・缶・パッケージ設計 |
| 代表銘柄 | ・獺祭 23 海外限定版 ・菊水の缶入り日本酒(英語ラベル) |
SAKEの逆輸入が注目される理由

逆輸入SAKEが話題を集める背景には、国内外の文化的・市場的な変化が絡み合っています。
ここでは、SAKEの逆輸入が注目される理由について解説しましょう。
【SAKEの逆輸入が注目される理由】
- 世界的なSAKEブームと国内市場の変化
- おしゃれなデザインと新しい飲み方の提案
- 造り手の物語や限定品である希少性
世界的なSAKEブームと国内市場の変化
SAKEの逆輸入が注目される理由の1つとして、世界的なSAKEブームと国内市場の変化が挙げられます。
近年、SAKEは「RICE WINE」としてではなく“SAKE”という固有の存在として世界的に認知され、ミシュランレストランでも評価されるなど高級酒としての地位を確立しました。
海外での需要の高まりにより、現地で醸造されたSAKEが逆輸入され、日本国内でも注目されています。
一方で、日本では若者の酒離れや消費量減少が課題となっており、海外発の新しいスタイルや価値観を取り入れた逆輸入SAKEが、国内市場の再活性化の一助として期待されているのです。
おしゃれなデザインと新しい飲み方の提案
近年の逆輸入SAKEは、従来のイメージを覆すおしゃれなデザインと新しい飲み方の提案で注目を集めています。
缶入りスパークリングSAKE「SummerFall」などは、スタイリッシュなパッケージと飲みきりサイズで若者層に支持され、RTD(Ready To Drinkの略で、そのまま飲める飲料、特に缶入りのアルコール飲料)市場にも対応。
また、英語ラベルやポップな色使い、ワイングラスで楽しむ提案など、視覚と体験の両面から日本酒の魅力を再構築しています。
これらの逆輸入SAKEは、国内市場の活性化や新規層の開拓に貢献しているのです。
造り手の物語や限定品である希少性
逆輸入SAKEが注目されるもう1つの理由は、造り手の物語と限定品ならではの希少性です。
海外で醸造されるSAKEには、現地の素材や文化を取り入れながらも、日本の杜氏が技術指導を行うなど、背景に熱いストーリーが存在します。
また、少量生産や季節限定、特定の酒屋のみで販売されるなど、入手困難な希少性がファンの心をくすぐるといったことも関係しているでしょう。
こうした酒は、「物語を味わう酒」として、ギフトや特別な日の一杯に選ばれることが多く、国内市場でも高い価値を持つ存在となっています。
おすすめの逆輸入されたSAKE5選
逆輸入され話題になっているSAKEには、どのような銘柄があるのでしょうか。
ここでは、おすすめの逆輸入されたSAKE5選について解説します。
【おすすめの逆輸入されたSAKE5選】
- フランス産WAKAZEはワイン酵母で醸す個性派
- アメリカ産Brooklyn KuraはNYのクラフト文化を反映
- 獺祭がNYで造るDASSAI BLUEは最高峰の贈り物に
- HEAVENSAKEは有名銘柄のブレンドによる高級酒
- SummerFallはコンビニで買えるカジュアルな缶タイプ
フランス産WAKAZEはワイン酵母で醸す個性派
「WAKAZE」は、フランス・パリ近郊に酒蔵を構える革新的な酒造ブランドで、日本の伝統技術とフランスの食文化を融合させた“Made in France”のSAKEを展開しています。
特徴的なのは、ワイン酵母を使用した醸造。
これにより、爽やかな酸味と果実感が際立ち、従来のSAKEとは一線を画す味わいに仕上がっています。
代表銘柄「THE CLASSIC」は、南仏カマルグ産の米と硬水を使い、白麹によるクエン酸生成でベリー系の甘酸っぱさが感じられる一本です。
さらに、ポップなラベルデザインやワイングラスで楽しむ提案など、若者層や海外の食卓にもマッチするスタイルが魅力。
フランス国内で高評価を得た後、日本でも逆輸入され、限定販売やギフト需要で注目を集めています。
このようにWAKAZEは、造り手の挑戦と国境を越えた酒造りの物語を体現する、まさに“逆輸入SAKE”の象徴的存在です。
アメリカ産Brooklyn KuraはNYのクラフト文化を反映
「Brooklyn Kura」は、ニューヨーク・ブルックリンに誕生したアメリカ初の本格クラフトSAKE酒蔵で、現地の水と米を使いながら、日本の酒造技術をベースにした革新的な酒造りを展開しています。
この酒蔵は、クラフトビール文化が根付くブルックリンの感性を反映し、タップルームでの提供や限定醸造など、地元密着型のスタイルが特徴。
代表銘柄「#14」や「Blue Door」は、軽快で華やかな味わいが魅力で、ワイングラスで楽しむ提案もされています。
さらに、八海醸造との提携により日本市場へ逆輸入され、クラウドファンディングを通じて国内販売がスタート。
これは単なる輸入ではなく、日米の酒文化の融合と新たな価値創出を目指す挑戦です。
Brooklyn Kuraは、造り手の物語・地域性・クラフト精神を体現する逆輸入SAKEの代表格として注目を集めています。
獺祭がNYで造るDASSAI BLUEは最高峰の贈り物に
「DASSAI BLUE」は、山口県の旭酒造がニューヨーク・ハイドパーク市に設立した酒蔵で醸造される純米大吟醸酒。
ブランド名は「青は藍より出でて藍より青し」ということわざに由来し、日本の獺祭を超える酒を目指す挑戦の象徴です。
以下のような特徴や魅力があります。
| 特徴 | ・Type 23(精米歩合23%)とType 50(精米歩合50%)の2種を展開 ・日本産の山田錦とハドソンバレーの水を使用し、繊細で上品な味わい ・アルコール度数は14度で、ワイングラスで楽しむスタイルにも対応 |
| 贈り物としての魅力 | ・海外で醸造された希少性とストーリー性が高く、ギフト需要に最適 ・洗練されたボトルデザインと限定販売によるプレミアム感 ・「獺祭」の技術と哲学を継承しつつ国際的な視点で再構築された逸品 |
2024年4月には日本国内でも数量限定で発売され、逆輸入SAKEの象徴的存在として注目を集めています。
HEAVENSAKEは有名銘柄のブレンドによる高級酒
「HEAVENSAKE」は、フランスのシャンパーニュ界の巨匠レジス・カミュ氏が手がけるアッサンブラージュ(ブレンド)技術を生かした高級SAKEブランドです。
日本の名門酒蔵とコラボし、異なる酒質のSAKEを絶妙に組み合わせることで、これまでにない香りと味わいを創出しています。
【特徴、代表銘柄、魅力】
| 特徴 | 著名酒蔵とのコラボ:新澤醸造店(伯楽星)、佐浦(浦霞)、勝山酒造などと共同開発 |
| 代表銘柄 | ・LABEL NOIR(純米大吟醸):華やかな香りと長い余韻 ・LABEL ORANGE(純米大吟醸):爽やかな酸味と果実感 ・LABEL AZUL(純米吟醸):七賢とのコラボで軽快な飲み口 |
| 魅力 | ・プレミアム感:IMADEYAなど高級酒販店で展開され、ギフトや高級レストランでのペアリングにも最適 ・アッサンブラージュの芸術性:レジス氏は「香りはフローラルで、味はフルーティーかつシルキーな質感」を理想とし、0.5%の配合差で全体の印象を劇的に変える技術(“味の作曲”とも言える職人技)を駆使 |
HEAVENSAKEは、SAKEの伝統とフランスの感性が融合した新しいSAKE体験を提供する、逆輸入SAKEの中でも特に洗練された存在として注目を集めています。
SummerFallはコンビニで買えるカジュアルな缶タイプ
「SummerFall」は、カリフォルニア発のスパークリングSAKEブランドで、缶入り・低アルコール・爽やかな味わいが特徴の新感覚SAKEです。
2025年3月より首都圏のファミリーマート約950店舗で販売が開始され、現在はローソンでも「Yuzu Bubbles」などのフレーバーが展開されています。
特徴や魅力は、以下のとおりです。
【特徴・魅力】
- 缶タイプで手軽に楽しめる:250mlの飲みきりサイズ、冷蔵庫にもすっきり収まる
- 爽やかな味わい:白麹とワイン酵母による甘酸っぱさと軽快な酸味
- 料理との相性抜群:和食だけでなく、チーズや唐揚げ、エスニック料理にもマッチ
- デザイン性:海外風のポップなパッケージで、若者層やギフト需要にも対応
「Born in California, Crafted in Japan」というキャッチコピーのとおり、海外で話題となった後に日本へ逆輸入され、“海外で評価されたSAKE”としてプレミアム感を演出しています。
「SummerFall」は、SAKEの革新と文化的循環に関心のある方にとって、まさに“今”を象徴する逆輸入SAKEです。
逆輸入されたSAKEの購入場所

逆輸入されたSAKEは、購入場所によって特徴や品揃えが異なります。
それぞれの購入場所には異なる魅力があり、目的やターゲット層に応じて使い分けるといいでしょう。
ここでは、逆輸入されたSAKEの購入場所について解説します。
【逆輸入されたSAKEの購入場所】
- 専門店や百貨店
- 公式サイトや楽天市場などのオンラインストア
- イオンやコンビニなど身近な店舗
専門店や百貨店
専門店や百貨店では、品質管理が徹底されており、冷蔵保管や温度管理によって酒本来の風味が守られています。
GINZA SIXの「いまでや」や東京駅の「はせがわ酒店」などでは、限定品や希少銘柄が揃い、店員の知識も豊富。
試飲イベントや蔵元との交流企画もあり、造り手の物語に触れながら選ぶことができます。
贈答用や業界関係者向けにも最適です。
公式サイトや楽天市場などのオンラインストア
公式サイトや楽天市場などのオンラインストアでは、造り手のこだわりやブランドストーリーをじっくり読みながら選べるのが魅力。
WAKAZEやHEAVENSAKEなどは自社サイトで限定セットや先行販売を行っており、全国配送にも対応。
楽天市場ではレビューやランキングを参考にでき、複数本のまとめ買いにも便利です。
地方在住者や業務用の仕入れにも活用されています。
イオンやコンビニなど身近な店舗
イオンやコンビニなどの身近な店舗では、「SummerFall」などの缶入り逆輸入SAKEが手軽に購入可能。
ファミリーマートやローソン、イオンリカーなどで展開されており、ジャケ買いしたくなるデザインと飲みきりサイズが若者層に人気。
アウトドアや宅飲み、音楽フェスなどカジュアルなシーンにぴったりで、日常の中でSAKEを楽しむ新しいスタイルを提案しています。
【まとめ】SAKEの逆輸入で新しい体験を

ここまで、SAKEの逆輸入に関して、どのようなものか、人気の理由や種類の違い、おすすめの逆輸入SAKE、購入できる場所などを解説してきました。
本記事のポイントは、以下のとおりです。
【本記事のポイント】
- 逆輸入SAKEの種類は2つ:海外の酒蔵で造られるクラフトSAKEと、日本の酒蔵が海外市場向けに企画・設計した輸出仕様のSAKEがある
- 注目の背景には3つの要因:世界的なSAKEブームと国内市場の縮小、おしゃれなデザインや新しい飲み方の提案、造り手の物語や希少性が魅力となっている
- おすすめ銘柄は多様で個性的:WAKAZE(フランス産・ワイン酵母使用)、Brooklyn Kura(NYのクラフトSAKE)、DASSAI BLUE(獺祭の海外挑戦)、HEAVENSAKE(高級ブレンド酒)、SummerFall(缶入りスパークリングSAKE)など
- 購入方法も多彩:専門店・百貨店でこだわりの選定、オンラインストアでブランド背景を知る楽しみ、コンビニやイオンでは日常的・気軽に入手可能
SAKEの逆輸入は、海外で独自の進化を遂げたSAKEが日本に“里帰り”する現象です。
ワイン酵母や缶入りスパークリング、英語ラベルなど、従来の枠にとらわれない自由な発想は、若年層や新規層へのアプローチとしても注目されています。
また、造り手の物語や限定流通による希少性が“特別な一杯”としての価値を高め、贈り物やイベントにも最適。
WAKAZEやBrooklyn Kura、DASSAI BLUEといった代表銘柄は、文化の融合と技術革新を体現しています。
購入方法も専門店からコンビニ、オンラインまで幅広く、新しいSAKE体験の入り口はすぐそばに!
逆輸入SAKEは、SAKEの魅力を再発見し、未来へつなぐ鍵となる存在です。
アンカーマンでは、逆輸入SAKEに代表されるような酒類業界の未来につながるさまざまな取組みをサポートしています。
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