酒蔵のクラウドファンディング成功例|SAKEクラファンに聞く!支援を集めるコツとは?

※2024年12 月11日更新

「日本酒のファンをもっと増やしたい」
「一生懸命つくったお酒がなかなか売れない」
「新しい日本酒ブランドを立ち上げたいけれど、成功するか不安」

そんな悩みを抱える日本酒の酒蔵の皆様へ。


今回は、日本酒特化型クラウドファンディング『SAKEクラファン』を運営する ハンズオンSAKE の代表・まっすーさんに、クラウドファンディングを成功させる秘訣を伺いました。

2023年にローンチ以来、SAKEクラファンのプロジェクト成功率は驚異の100%!(9件中9件達成)

初回のプロジェクトから300万超のプロジェクトを叩き出しているSAKEクラファンの秘密とは?
この記事を読めば、ネットで日本酒を効果的に販売するコツが明らかになります!

SAKEクラファン、SAKE3.0について

インタビュアー:SAKEクラファンの特徴的な取り組みについて教えてください。

SAKEクラファン:『SAKEクラファン』は、2023年にローンチした日本酒特化型のクラウドファンディングプラットフォームです。

中でもユニークな取り組みが、「SAKE3.0」という新しい形のプロジェクト。この仕組みでは、消費者が日本酒タンクのオーナーになり、ファンと共に新しいお酒を開発します。
各酒蔵が「〇〇3.0」という新ブランドを立ち上げ、酒蔵と消費者が一体となってお酒をつくる体験を提供するのが特徴です。

インタビュアー:なぜ他のクラウドファンディングサイトが色々とある中で、酒蔵さんは貴社のサイトを利用されるのでしょうか?

SAKEクラファン:特に以下の点が気に入られています。

  1. 日本で唯一お酒の販売免許を保有した日本酒特化型クラウドファンディングサイト
  2. 唎酒師を持った専任者が直接アドバイス
  3. プロジェクト掲載料無料、手数料も業界最安値内容をGoogleドキュメントに記載するだけ

弊社は日本で唯一お酒の販売免許を保有した日本酒特化型クラウドファンディングサイトです。

また代表は200以上の蔵に直接訪問して、自ら日本酒の唎酒師を持っているため、しっかりとした知見から酒蔵のクラウドファンディングを支援することができます。

またプロジェクト掲載料も無料、手数料も業界最安値、Googleドキュメントに内容を記載するだけという利用のしやすさが酒蔵様にとってウケが良いのだと思います。

俺達の飛鸞について

インタビュアー:具体的にはどのようなプロジェクトがあったのでしょうか?

SAKEクラファン:最初の成功事例は、長崎県平戸市の森酒造場による「俺達の飛鸞」です。

このプロジェクトでは、募集初日に100万円を達成し、2週間で318万円を集めました。全国から110名のタンクオーナーが参加し、最終的に1,553本の日本酒を完売しました。

またクラファンの資金調達と実際のお酒販売の2つのキャッシュポイントが発生するビジネスモデルにより、最終的に1500-1800本程度醸造する1タンクのみで700-800万円程度の収益を生み出し、酒蔵さんの粗利益率も100%に近くなるという通常からは考えられないぐらい、良い反響でした。

インタビュアー:なぜそれほど大きな支援が集まったのでしょうか?

SAKEクラファン:大きな理由は、参加型プロジェクトとして支援者が日本酒づくりに深く関わる体験を提供した点だと思います。

  • 使用するお米や酵母の選定、ラベルデザイン、販売価格を支援者が決められる
  • 酒蔵でのプレミアムイベントやオンラインでのつくり手との交流

これにより、支援者の満足度が非常に高まりました。関わるポイントを増やすことで、『日本酒やそのブランドに対する愛着心』を沸かせることができたと考えています。

インタビュアー:支援者の反応はいかがでしたか?

SAKEクラファン:以下のような喜びの声が多数寄せられました。

  • 「自分たちでつくった日本酒を飲むのは感無量」
  • 「日本酒の奥深さに触れられて感激」
  • 「日本酒を通して新しい仲間ができたのが嬉しい」

また、支援者の90%以上が「再購入したい」と答えたことから、ブランドのリピーター獲得にもつながりました。

プロジェクトが終わった後にも、支援者同士の交流が続いており、それもブランドを下支えする力になっていると思います。

成功するためのコツ

実現可能な目標金額の設定方法

インタビュアー:目標達成率の高い金額設定のコツは?

SAKEクラファン:基本的には以下が重要だと思います。

  1. 目標金額は低めに設定し、達成率を上げてプロジェクトの勢いを演出する。
  2. 低価格プラン(例:1,000円など)を用意し、気軽に支援できるようにする。
  3. 中でも特にコスパの良いプランを作り、「おすすめ表示」して、支援を集中させる。

まず目標金額ですが、できるだけ低い目標金額にすることをおすすめします。

理由は高すぎると支援が集まってきても、「目標達成率10%」などといった表示になって、「このプロジェクトは人気がないのかな?」と思わせてしまいます。

反対にできるだけ低い目標金額を設定すれば「初日で目標達成!」「目標達成率200%突破!」などと目立たせることができ、プロジェクトの盛り上がりを演出できます。

またそれぞれのプランの金額設定ですが、これもできるだけ低い金額、例えば1,000円プランなど、まずは安いプランからつくって、段階的にプランのステップを作ることをおすすめします。

理由は高いプランだけしかない場合、初見で「このプロジェクト高いな!」と思われて、検討してもらえなくなる可能性があるからです。

また中でもコスパが良いプランを1つか2つ作って、プランにおすすめ表示をして、そこに支援を集中させることも得策です。

魅力的なプロジェクトページを作るコツ

インタビュアー:支援が集まるページの特徴は?

SAKEクラファン:まとめると以下の3点が重要です。

  1. 事前告知を徹底し、SNSでプロジェクト開始を広める。
  2. 写真はプロカメラマンに依頼して質を高める。
  3. スマホ最適化を意識し、簡潔かつ魅力的な構成を目指す。

事前告知ができているかどうかは最重要です。

最低でも1-2週間前からどんなプロジェクトを行う予定なのか、その背景やメリット、いつから開始するのか、SNS上でとにかく広げておくことが重要です。

最初の3日間で目標達成率30%いかなければ、非常に苦戦してしまいます。

反対にスタートダッシュに成功したプロジェクトはほとんどの場合、成功することができています。

ですので、プロジェクト始まる前が一番重要です。

またページ内容で最も重要なことは写真です。

写真の良し悪しでページの見栄えがガラリと変わります。

近年のネットユーザーはとにかく離れるのが早いです。

2秒で内容が伝わる、読み進めたくなるようにすることが重要です。

少しお金がかかったとしてもプロカメラマンに依頼することをおすすめします。

またほとんどのユーザーはスマホで決済します。

何度も何度もプロジェクトページをスマホでチェックして、

  1. 1回のスクロールで見れる情報の量は適切か。
  2. 考えなくても、スッと内容が入る構成になっているか。
  3. できる限り文字を減らして、画像を駆使して伝えることができているか。

などが大切なポイントです。

支援者との関係づくりで気をつけること

インタビュアー:支援者対応での重要なポイントは?

SAKEクラファン:気づいたポイントは以下の通りです。

  1. 支援者からの投稿には必ず反応する。
  2. LINEオープンチャットを活用して、支援者同士の交流を促進。
  3. ネガティブなムードが発生したら、即座にポジティブな雰囲気に切り替える。

例えばインスタでプロジェクトについて投稿してくれたら必ず反応する。

ストーリーズなどでメンションされたらシェア、フィード投稿を見かけたらコメントする。

この細やかさが支援した人たちの満足度を高めます。

また弊社の場合、支援者限定のLINEオープンチャットを作っているので、その中で支援者同士のコミュニケーションをはかって行くことも重要です。

LINEオープンチャットの中ではとにかくポジティブな言葉を発信すること!

たまにネガティブなチャットをするかたもいますが、すぐさまポジティブなコメントをしてオープンチャット内のムードを切り替えることが重要です。

トラブル対応のコツ

インタビュアー:トラブル対応のコツは?

SAKEクラファン

  1. コミュニティガイドラインを設ける
  2. 運営側への不平不満は別メールに連絡を入れてもらうようにする。
  3. 冷静に対処する。

以前のプロジェクトでも、数名態度が悪い方がいて、常にネガティブな投稿をする方がいました。

そのことからしっかりとコミュニティガイドラインを設けることにし、誹謗中傷やネガティブな投稿ばかり行うなど、規約違反が見られる場合には、サービス利用停止するなどを盛り込み、万が一のリスク回避をするように致しました。

また運営側への不平不満があれば、別の窓口を設けてそちらに連絡を入れてもらうようにすることが大事です。

またネガティブなことを言われた時は誰でも落ち込むものです。

しかしながら、トラブルが起きたらまずは冷静に対処して、またいつも誠心誠意対応していることが皆さんに伝わっていれば、他の方は応援してくださると思います。

最後に、これから挑戦する酒蔵へのアドバイス

インタビュアー:クラウドファンディング成功のカギは何だとお考えですか?

SAKEクラファン:成功のカギは、以下の3つに集約されます。

1.事前告知
プロジェクトがスタートする前に、SNSやメールマガジン、地域のコミュニティを活用して告知を徹底しましょう。最低でも1~2週間前からプロジェクトの概要や目標、魅力を伝え、潜在的な支援者に準備してもらうことが重要です。特にリピーターや既存ファン層を巻き込むことが成功の基盤となります。

2.写真
視覚的なインパクトはプロジェクトページの命です。酒蔵や商品の美しい写真、プロジェクトの背景が伝わる画像を使い、見る人の心をつかみましょう。プロのカメラマンに依頼することで、他のプロジェクトとの差別化が可能です。

3.ユニーク性
支援者が「自分もこのプロジェクトの一部になりたい」と思える独自の魅力を作りましょう。たとえば、タンクオーナー制度や支援者だけの特別な酒造り体験、地域とのコラボレーションなど、他では味わえない体験を提案することが成功に直結します。

インタビュアー:まずは何から始めるべきでしょうか?

SAKEクラファン:具体的には以下の手順で準備を進めると良いでしょう。

  1. プロジェクトページの作成
    • 写真や動画を中心に、視覚的に魅力的なページを作ります。
    • スマホでの閲覧を想定し、読みやすく簡潔な情報配置を心がけましょう。
  2. リターンの設計
    • リターン(支援のお礼)の内容は幅広く、多様な価格帯を設定。例えば、手軽に支援できる1,000円のプランから、特別体験ができる高額プランまで用意します。
    • 特におすすめのプランには「人気プラン」などの表示をつけ、支援者が選びやすい構成を意識しましょう。
  3. プロジェクトの目標設定
    • 目標金額は現実的かつ達成可能な額を設定。高すぎる金額は支援者に不安を与える可能性があるため注意しましょう。
    • 支援者に明確なメリットを示し、「これを達成するために支援が必要だ」と具体的に説明することが重要です。
  4. 事前のファンコミュニケーション
    • プロジェクト開始前に、既存のファンや地域コミュニティに対して、計画を積極的に共有します。事前に応援してくれる人々を巻き込むことで、スタートダッシュを成功させやすくなります。

インタビュアー:よくある不安や心配事への対応は?

SAKEクラファン:クラウドファンディングに挑戦する酒蔵が抱える不安には、以下のようなものがあります。

  1. 「支援が集まらなかったらどうしよう」
    • 1に準備、2に準備、3に準備です。
      支援が集まるようにとにかく準備しましょう。
  2. 「どのようにプロモーションすればいいかわからない」
    • 『SAKEクラファン』でプロジェクト実施する場合には、成功事例をもとにしたSNSの効果的な活用方法や、既存の支援者との関係づくりのポイントなど具体的なアドバイスを提供します。

最後に、クラウドファンディングはニーズ調査も兼ねながら資金と仲間を同時に集められるとても便利で重要なツールだと思います。

また日本酒を醸造し販売するまでには、多額の原材料費や人件費がかかり、事前にキャッシュリスクが酒蔵側に存在します。

クラウドファンディングを活用しお客様に事前に応援購入いただくことで、不安なくお酒造りに没頭することができます。

弊社は日本で唯一お酒販売免許を保有した日本酒特化型クラウドファンディングサイトとして、しっかりとした知見を持って、貴社のクラウドファンディングを成功に導くことが可能です。

プロジェクト掲載料は無料!手数料も業界最安値!プロジェクト内容をGoogleドキュメントに記載するだけ!

日本酒のクラウドファンディング立ち上げを考えられている方は、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

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■ 通常のクラウドファンディングプロジェクトについて
https://sake-kurafan.com/pages/sakekurafan_for_sakebrewery

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