吉田酒造様 - 杜氏・足立様

2023年10月10日 2023年11月30日

anchorman

「採択結果次第では、設備導入は来年以降になる」
今まではいつもこう言われていました。
でもアンカーマンさんの高い採択率のおかげで、
次の酒造りには設備が入る安心感がありました。

吉田酒造株式会社

杜氏（製造主任）　足立　孝一朗　様

寛保3年(1743年)広瀬藩の藩公特許による酒造館として開業してから約300年、島根県安来市広瀬町で伝統を守り続けてきた老舗酒蔵。
島根の銘水百選に指定された超軟水の仕込み水と地元の契約農家で栽培した良質な米を使って仕込まれた「月山（がっさん）」は、スパークリングCLOUD「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2020」スパークリングSAKE部門・金賞、「インターナショナル・ワイン・チャレンジ（IWC）2021」SAKE部門・純米部門・金賞などを受賞、「インターナショナル・ワイン・チャレンジ（IWC）2022」スパークリング酒部門にて金賞を受賞、『KuraMaster2022　日本酒部門』でプラチナ賞・金賞を受賞。その他、令和2年広島国税局清酒鑑評会の『大吟醸の部』、『純米の部』にて優等賞を受賞。海外でも評価が高く、のべ9か国への輸出事業も好調。

※社長からのお話はこちら⇒「自分で申請したことがあるからわかるアンカーマンのありがたさ！絶対取れないと思っていた補助金をゲット！」

補助金申請のきっかけは何ですか？

アンカーマンさんの補助金サポートにより、「ものづくり補助金」でサーマルタンク・洗瓶機・充填機、「事業再構築補助金」でパストライザー・ボイラー・冷蔵庫その他を導入することができました。

そもそも、補助金申請に関しては、10年ほど前に現場から中心に出ていた「フレッシュローテーション」の話がきっかけです。搾ったものをすぐ瓶詰めして、3ヶ月以内くらいで1ロット消費して、どんどん新しい商品で回していく「フレッシュローテーション」。

しかし、製造量が1,000石を超えてくると、瓶詰め機が古く、生産能力がマックス1時間に約800本ということで、「瓶詰め」がうまく回らない。「フレッシュローテーション」による安定供給ができないという課題があったのです。

この製造上の課題を克服するためには、人の作業量を増やす程度では能力的に追いつかない状況まで来ており、新しい設備を導入するしかありませんでした。

また、酒造りの現場としては、おそらくどこの現場もそうだと思いますが、「こういうお酒を造りたいけれど、そのためにはここの設備が足りない」といったふうに、必要な設備はこれだということがはっきりしていると思います。

当社は、社長が中長期の蔵の将来を見据えて、「当社のお酒はフレッシュでいく」ということ決めたので、酵素が化学変化を起こして熟成しないように、生酒以外は早めに加熱処理して早く冷蔵庫にしまえるように、大規模な設備一式の導入をしていただきました。

特に、パストライザーはとても助かっています。信用できる設備を導入していただいたおかげで、ぎりぎりの温度で処理できるというところはあります。

機械の発注先とのやりとりはいかがでしたか？

機械は同じ島根県内の「西ノ宮商店さん」に一括でお願いしました。お付き合いも長く、信頼関係もあるので。タイトな納期だったと思いますが、しっかりと対応していただきました。稼働してからも、こちらの無茶な注文にもかかわらず、困ったらすぐに現場に来てくれてフォロー頂いています。

今回の設備導入に関しても、自社の排水や蒸気の経路等、現場に合わせてオーダーメイドして頂いています。融通の利かない会社もありますが、こちらからの要望や質問に快く応じてくださったり、先方から提案頂くのはありがたいですね。うちの従業員もみんなLINEで繋がっているので、分からないことがあればガンガンきいてもらっています。

それと、自社内で資材の加工もやっているので、よその業者さんと比べても安価で対応していただける点も助かっています。