酒蔵の減少を止めるには?原因と影響を知って自分たちにできることからはじめる
現在、日本国内の酒蔵の全体数が減少しているということをご存じでしょうか。
時系列的に見ても、ピーク時の半分以下とも言われています。
酒蔵の数が減少することによるデメリットのことを「酒蔵の減少問題」として原因や対策を探ることは、日本酒づくりという日本の伝統文化を守る上で非常に重要です。
酒蔵の減少問題に関して、原因や影響を探るとともに、酒蔵の減少に歯止めをかけるために自分たちに何ができるのかを一緒に考えましょう。
今回は、酒蔵の減少問題に関して、原因や影響、解決方法に加え、酒蔵での仕事、酒蔵への就職・転職のコツなども解説します。
- 1. 酒蔵の減少問題とは
- 1.1. 減少し続ける日本酒の国内消費量
- 1.2. 30年で大幅に減った酒蔵の数
- 1.3. 後継者不足や経営難により増加する酒蔵の廃業
- 2. 酒蔵が減少することによる問題
- 2.1. 地域の伝統的な味と技術が失われてしまう
- 2.2. 酒蔵を中心とした地域経済の衰退が進む
- 2.3. 日本独自の食文化や伝統が薄れていく
- 2.4. その土地ならではの水や米を生かした商品がなくなる
- 3. 酒蔵を減少させないためにできること
- 3.1. 地元の日本酒を積極的に飲んで応援する
- 3.2. 酒蔵見学やイベントに参加して理解を深める
- 3.3. SNSで好きな日本酒や酒蔵の魅力を発信する
- 3.4. 酒蔵での就職や転職を検討してみる
- 4. 酒蔵の仕事とは
- 4.1. 杜氏を中心とした酒造り
- 4.2. 製造以外にも営業や経理などさまざまな職種がある
- 4.3. 未経験でも情熱があれば挑戦できる
- 5. 酒蔵への就職・転職のコツ
- 5.1. 酒蔵エージェントを活用して、効率的に情報収集と応募をする
- 5.2. 蔵見学に参加して、現場の雰囲気を肌で感じる
- 5.3. 日本酒の基礎知識を身につけ、自分の好みを見つける
- 6. 酒蔵の減少問題のまとめ
酒蔵の減少問題とは
酒蔵の減少問題には、多くの要因が絡み合っています。
酒蔵の減少問題の解決策を探る上で、正確な数値の把握や、原因の究明は必要不可欠です。
ここでは、酒蔵の減少問題について、以下のような現状や要因について解説します。
【酒蔵の減少問題の現状や要因】
- 減少し続ける日本酒の国内消費量
- 30年で大幅に減った酒蔵の数
- 後継者不足や経営難により増加する酒蔵の廃業
減少し続ける日本酒の国内消費量
酒蔵の減少要因の1つに、日本酒の国内消費量の減少が挙げられます。
酒類全体の国内消費量に関しては、国税庁「令和6年6月酒のしおり/酒レポート」のデータによれば、成人一人当たり酒類消費数量の推移は、1992年度(平成4年度)の101.8ℓをピークにして、年々減少傾向にあり、2022年度(令和4年度)には、75.4ℓとなりました。
ちなみに、日本酒の成人一人当たり酒類消費数量に関しては、国税庁「令和6年6月酒のしおり/令和4年度成人1人当たりの酒類販売(消費)数量表」のデータによれば、2022年度(令和4年度)には、3.9ℓとなっています。
また、日本酒の酒類販売(消費)数量の推移は、 国税庁「令和6年6月酒のしおり/酒類販売(消費)数量の推移」のデータによれば、1975年度(昭和50年度)の1,675千㎘をピークとして、2022年度(令和4年度)には403千㎘と、約4分の1となったのです。
日本国内の酒蔵数の減少は、このように日本国内で日本酒の消費量が減少傾向に陥ったことに多大な影響を受けていると考えられます。
また、酒蔵数の減少は、日本酒の国内消費量の減少だけでなく、若年層のアルコール消費の減少や、健康志向の高まり、さらには外食産業の影響など、少子高齢化や人口減少等の人口動態の変化、消費者の低価格志向、ライフスタイルの変化や嗜好の多様化等により、国内市場が全体として縮小傾向にあったことが要因として考えられるでしょう。
30年で大幅に減った酒蔵の数
日本の酒蔵の数は、過去30年間で大幅に減少しています。
具体的には、ここ30年の国税庁データの清酒製造免許場数の推移を見ると、1992年(平成4年)には2,407蔵が存在していましたが、2022年(令和4年)には1,536蔵に減少しました。
さらに、清酒製造免許場数に関しては、1955年(昭和30年)頃には4,000場を超えていましたが、1956年(昭和31年)の4,073場をピークに、その後は減少傾向となり、1980年(昭和55年)には3,000場を、2004年(平成16年)には2,000場を下回ったのです。
後継者不足や経営難により増加する酒蔵の廃業
後継者不足や経営難は、多くの酒蔵が直面している重大な課題です。
酒蔵の事業は、一般的に蔵元や杜氏、蔵人の子弟たちが承継していくスタイルが一般的でしたが、酒蔵の経営難やライフスタイルの変化などにより、蔵元、杜氏、蔵人の子弟が地元企業や都市部へ働きに出てしまったことなどにより、後継者不足が問題となっています。
また、消費量の減少、少子高齢化や人口減少による市場の縮小、ライフスタイルや嗜好の変化による飲酒量の減少、飲酒運転の規制強化、若者の酒離れなどにより経営難にに陥った酒蔵が、M&Aや家業承継ができずに廃業してしまうケースも増加傾向です。
後継者不足や経営難により増加する酒蔵の廃業が、酒蔵の減少問題を引き起こしています。
酒蔵が減少することによる問題
酒蔵の減少により、地域経済や文化に大きな影響を与えてしまいます。
ここでは、酒蔵が減少することによる以下のような問題について解説しましょう。
【酒蔵が減少することによる問題】
- 地域の伝統的な味と技術が失われてしまう
- 酒蔵を中心とした地域経済の衰退が進む
- 日本独自の食文化や伝統が薄れていく
- その土地ならではの水や米を生かした商品がなくなる
地域の伝統的な味と技術が失われてしまう
酒蔵の減少が起こす問題の1つめは、地域の伝統的な味と技術が失われてしまうということです。
地域の酒蔵は、その土地特有の風土や歴史を反映した独自の味わいと技術を持っています。
具体的には、使用する米や水の質、気候などが酒造りに影響を与えるため、酒蔵が廃業してなくなってしまうことにより、同じ手法で酒造りを行ったとしても、異なる味わいが生まれてしまうのです。
また、酒蔵がなくなることにより、江戸時代から続く伝統的な日本酒の仕込み方法である「生酛(きもと)造り」や「蔵付き(家付き)酵母」がなくなってしまうことも懸念されます。
各酒蔵には、酒蔵独特の酵母で、蔵の環境や微生物群が影響して生まれる「蔵付き酵母」が住みついていますが、「生酛造り」の「山卸し」という作業の中で、「蔵付き酵母」を取り込み、酒蔵独自の味わいを持つ銘柄が生まれるのです。
酒蔵の減少により、「生酛」や「蔵付き酵母」といった、その土地ならではの風味や個性を生み出す要素であり、何世代にもわたって受け継がれてきた技術と伝統が失われると、同じような味わいや品質を再現するのが難しくなり、日本酒の多様性も減少してしまうでしょう。
地域の伝統的な味と技術の喪失を避けるため、新政酒造や上原酒造のように、全国的に有名な酒蔵でも、現在の主流の製法である「速醸酒母」ではなく、伝統的で、高度な技術を要する「生酛造り」にこだわり、「生酛系」酒母や「蔵付き酵母」による製法に取り組む酒蔵もあるほどです。
このように、酒蔵が減少してしまえば、酒蔵ごとの杜氏の経験や感性、地域ごとに異なる仕込みの方法や酵母の使い方など、伝統的な技術が受け継がれることなく失われていけば、伝統的な味わいもなくなってしまうでしょう。
酒蔵を中心とした地域経済の衰退が進む
酒蔵が減少することにより、酒蔵を中心とした地域経済の衰退が進んでしまうといったことも懸念事項の1つです。
酒蔵が地域の雇用を支え、多くの地元の人々が酒蔵で働いているケースも考えられます。
このケースでは、地元の雇用が減少し、地域の経済が停滞する可能性があるのです。
地元の農業にも影響が出ることが考えられます。
酒蔵が減少することにより、酒造りに使われる米や水などの原材料を供給する農家にも影響を与えてしまうことで、農業の多様性や持続可能性にも影響が出てしまうでしょう。
また、観光資源としての酒蔵がなくなることで、観光客の減少や関連するサービス業の衰退も懸念されます。
たとえば、酒造りに必要な原材料を供給する地元の農家や、観光客をもてなす宿泊施設や飲食店も影響を受け、結果として、地域全体の活力が失われ、経済の衰退が進むリスクがあるのです。
日本独自の食文化や伝統が薄れていく
酒蔵が減少するもう1つの問題として、日本独自の食文化や伝統が薄れていくといったことも考えられるでしょう。
日本独自の食文化や伝統は、地域ごとの酒造りの技術や風土に深く根付いていることから、酒蔵が減少することでそれが失われてしまうのは、大きな損失であると考えられます。
たとえば、地域の特産品や伝統行事、さらには地元の人々の生活様式にも影響を及ぼすことが懸念されるでしょう。
具体的には、地元で取れた米を使った酒造りが途絶えると、その地域特有の風味や味わいが失われてしまうだけでなく、酒蔵を中心にした祭りやイベントもなくなり、地域コミュニティの結びつきが弱くなってしまうなどの弊害が発生することもあります。
その土地ならではの水や米を生かした商品がなくなる
酒蔵が減少することで、その土地ならではの水や米を生かした商品がなくなるといった懸念事項も考えなければなりません。
日本酒は、特定の地域ならではの水や米を使ってこそ、その風味や味わいが醸し出されているからです。
地域独自の味わいが失われるのは、食文化の損失だけでなく、地域のアイデンティティにも影響を与えてしまうことも懸念されます。
具体的には、特産品がなくなることで、地域で誇れるものが減り、地域に暮らす人々が意気消沈するなどのダメージが考えられるでしょう。
酒蔵を減少させないためにできること
酒蔵を減少させないために、自分たちにできることできることは何があるのでしょうか。
ここでは、酒蔵を減少させないためにできることについて解説します。
【酒蔵を減少させないためにできること】
- 地元の日本酒を積極的に飲んで応援する
- 酒蔵見学やイベントに参加して理解を深める
- SNSで好きな日本酒や酒蔵の魅力を発信する
- 酒蔵での就職や転職を検討してみる
地元の日本酒を積極的に飲んで応援する
酒蔵の減少に歯止めをかけるために、日本酒ファンの自分たちができることは、酒蔵の減少の原因になっている後継者不足や経営難といった事象に少しでも協力することです。
酒蔵減少の1つの要因である「酒蔵の経営難」に協力することの1つとして、地元の日本酒を積極的に飲んで応援するといったようなことが考えられます。
地元の日本酒を積極的に飲んで応援することで、地元の酒蔵の売上・利益アップにつながり、経営難から脱却することができれば、酒蔵の廃業を避けることができ、酒蔵の減少に歯止めがかかるといった仕組みです。
酒蔵見学やイベントに参加して理解を深める
酒蔵の応援には、地元の日本酒を購入するだけでなく、酒蔵見学やイベントに参加して、酒造りや酒蔵のことに対する理解を深めるといったことも含まれます。
酒蔵見学やイベントに参加することで、直接的に酒造りのプロセスや杜氏の技術を学び、地域の文化や歴史にも触れることができるでしょう。
実際に体験することで、より深い理解と共感が生まれ、地元の酒蔵を応援する良い機会にもなります。
また、イベントを通じて他の参加者や酒蔵のスタッフと交流することで、新しい視点や情報を得ることもでき、地域の日本酒文化を守り、未来に伝えていくための一歩につながるかもしれません。
SNSで好きな日本酒や酒蔵の魅力を発信する
酒蔵を減少させないために、自分たちにできることできることの1つとして、SNSで好きな日本酒や酒蔵の魅力を発信するといったことも考えられます。
現代ならではの有効な方法として、SNSを活用して、お気に入りの日本酒や酒蔵の魅力を発信することで、多くの人々にその素晴らしさを伝えることができるでしょう。
たとえば、写真や動画で酒蔵の風景や製造過程、試飲の様子をシェアしたり、ブログや記事を書いて、酒造りの歴史やストーリーを紹介したりすることで、銘柄や酒蔵に興味を持ってもらえれば、酒蔵の経営難や後継者不足の支援になるかもしれません。
友達やフォロワーと共有することで、共通の興味を持つ人々と繋がり、さらに広い範囲で酒蔵の魅力を広めることも期待できます。
酒蔵での就職や転職を検討してみる
酒蔵の減少に歯止めをかけるために、造り手として直接酒蔵で働くことも検討してみることも有効な手段の1つです。
なぜなら、酒蔵の廃業の要因の1つとなっている後継者不足の問題に寄与できるからです。
酒蔵での就職や転職を検討することで、直接的にその伝統を守り、地域に貢献することができるでしょう。
多くの酒蔵は、新しい人材を歓迎し、特に情熱と意欲を持つ人々を探しています。
未経験者でも、トレーニングや現場での学びを通じてスキルを身に付けることができ、実際に酒蔵で働くことで、日本酒の製造プロセスを深く理解し、地域の文化や歴史にも触れることができるので、思い切って酒造業界に飛び込むことも検討してみませんか。
酒蔵への就職や転職をする際には、酒造業に特化した就職・転職エージェントを活用することをおすすめします。
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酒蔵の仕事とは
酒蔵の仕事とは、実際にどのような内容なのでしょうか。
ここでは、酒蔵の仕事とはどのようなものなのか、酒蔵の仕事に関して押さえておくべきことについて解説します。
【酒蔵の仕事に関して押さえておくべきこと】
- 杜氏を中心とした酒造り
- 製造以外にも営業や経理などさまざまな職種がある
- 未経験でも情熱があれば挑戦できる
杜氏を中心とした酒造り
酒蔵の仕事とは、簡単に言えば、杜氏を中心とした酒造りです。
蔵元の求める味わいを再現するために、醸造現場の最高責任者である杜氏が、酒造工程のすべてを管理・監督し、杜氏の指示のもと、蔵人たちが各工程を担当し、酒造りを行います。
酒蔵の仕事である酒造りは、杜氏の長年の経験に基づいた技術や知識と、蔵人たちのチームワークが必要とされる現場です。
昔ながらの製法と現代技術が融合して、はじめておいしい日本酒が生まれる、伝統を守りながら、新しい味わいを探求する酒蔵の仕事は大変なことも多いでしょう。
しかし、求める味わいのお酒ができたときの達成感は何事にも代えがたいものがあります。
製造以外にも営業や経理などさまざまな職種がある
酒蔵の仕事は、製造だけでなく、営業、マーケティング、経理、品質管理など、さまざまな職種が関わって成立しています。
営業やマーケティングはブランドの認知度を高め、製品を市場に送り出すために重要です。
経理は資金管理やコスト管理を行い、品質管理は一貫した製品のクオリティを保つために欠かせない職種です。
多くの職種が一体となって、蔵ごとの代表銘柄が生まれていきます。
未経験でも情熱があれば挑戦できる
酒蔵の仕事は、専門的な知識と経験が必要とされますが、未経験でも酒造りに対する情熱と学ぶ意欲があれば、酒造りの世界に飛び込むことは可能です。
多くの酒蔵では、研修プログラムや現場でのトレーニングが用意されていますので、新しいスキルを身につけることができます。
情熱を持って取り組むことで、経験豊富な蔵人たちから学び、次第に自分の役割を見つけることができるでしょう。
酒蔵への就職・転職のコツ
酒蔵の減少問題の解決策の1つとして、酒蔵への就職・転職の選択肢があります。
酒蔵へ就職、転職する際には、さまざまなコツがあるので押さえておきましょう。
ここでは、以下のような酒蔵への就職・転職のコツについて解説します。
【酒蔵への就職・転職のコツ】
- 酒蔵エージェントを活用して、効率的に情報収集と応募をする
- 蔵見学に参加して、現場の雰囲気を肌で感じる
- 日本酒の基礎知識を身につけ、自分の好みを見つける
酒蔵エージェントを活用して、効率的に情報収集と応募をする
「酒蔵に就職・転職したい!」と思ったとき、あなたならどうしますか。
「インターネットで求人を探す?」
「インターンシップに応募する?」
「業界や求人企業の情報を調べる?」
「OBを訪問する?」
「就職・転職サイトや就職・転職エージェントに申し込む?」
残念ながら、酒蔵への就職・転職に関しては、一般企業のようにどれも簡単ではありません。
酒蔵は、地方の中小企業が多く、求人の方法もハローワークなどが一般的です。
また、特殊な業界なので、インターンシップや業界・求人企業の情報などもなかなか入手できません。
さらに、マイナビやdodaなど、一般の求人サイトでも、一部の酒蔵の求人情報は掲載されていますが、酒造業に特化したサイトやエージェントは皆無です。
自身に適した酒蔵を探し出すためには、酒造業に特化した転職エージェントを活用しましょう。
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蔵見学に参加して、現場の雰囲気を肌で感じる
酒蔵への就職・転職をする際、蔵見学に参加して、現場の雰囲気を肌で感じるといったことも大切です。
興味ある酒蔵をいくつかピックアップして、実際に酒蔵見学に参加することで、酒造りの仕事とはどのようなものか、どのような業務を行うのか、酒蔵とはどのようなところかなどを知ることができます。
具体的に就職、転職したいと思った酒蔵であれば、自分が就業した後のイメージも持つことができるでしょう。
酒蔵見学に参加して現場の雰囲気を肌で感じることで、「こんなはずではなかった」「思っていたのと違う」など就業後のミスマッチを防止することができます。
酒蔵見学に参加するには、事前に酒蔵のホームページから申し込むことが可能です。酒蔵見学で代表銘柄を試飲することができる酒蔵もあるので、将来自分が造るかもしれないお酒がどのような味わいなのか事前に知ることもできるでしょう。
日本酒の基礎知識を身につけ、自分の好みを見つける
酒蔵への就職転職をする前に、日本酒の基礎知識を身につけ、自分の好みを見つけるといったことが必要です。
インターネットで調べたり、書籍を読んだりして、日本酒がどのようにできるのか、日本酒にはどのような味わいや香りの違いがあるのかなどの基礎知識を身につけることで、就職活動の面接時に生かすことができます。
日本酒の選び方などを知ることも、自分の好みの日本酒を見つける際には有効です。
面接の際に、酒蔵の担当者と自分の好みの日本酒の話をすることで、「この人は日本酒愛がある。この人と働いてみたい」などとアピールすることができ、就職や転職の際に有利に働くでしょう。
日本酒の基礎知識を身につけることは、自身が酒造業界に就業した後にもメリットとなります。必要であれば、日本酒に関する資格などを取得するために学習してみるのも選択肢の1つです。
酒蔵の減少問題のまとめ
ここまで、酒蔵の減少問題に関して、原因や影響、解決方法に加え、酒蔵での仕事、酒蔵への就職・転職のコツなどをご紹介させていただきました。
後継者不足や経営難により、 M&Aや事業承継ができずに廃業する酒蔵が多くなり、酒蔵の減少傾向が顕著になっている「酒蔵の減少問題」。
酒蔵の減少の原因は、日本酒の国内消費量の減少、若者の飲酒習慣を含めた日本酒の消費文化の変化、輸入酒の増加、地方酒の消費の減少などさまざまなものが挙げられます。
酒蔵の数が減ることで、地域の文化や伝統も影響を受けてしまうことは残念でなりません。
酒造りという日本の伝統文化を守っていくためにも酒蔵の減少傾向に歯止めをかけることが大切です。
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