非日常でニーズをつかめ!「居酒屋新幹線」新型イベントへのヒント
コロナで打撃を受けた酒類業界。黙ってコロナ前の水準に戻るとは誰しも思っていないでしょう。
顧客のニーズを掘り起こすためには、一風変わった日本酒イベントも1つの選択肢。
今回は、「日本酒×新幹線」といった変わったイベントをご紹介するとともに、顧客ニーズをつかむ戦略を深掘りしていきましょう。
新幹線がイベントスペースに?
新幹線の車両を貸し切ってイベントができるサービスをご存じですか。
ここでは、「新幹線の貸切サービス」の内容やサービス誕生の背景などを解説しましょう。
新幹線が貸切できるってホント?
現在、JR東海では、東海道新幹線「のぞみ号」を号車単位で貸し切って、オリジナルイベントを開催できるサービスを提供しています。
企業のPRイベントや研修旅行、ファンイベント、結婚式など、移動中の新幹線の車内を“空間”として活用できる画期的なサービスです。
貸切の⾞内では、オリジナルのヘッドカバーや壁紙のシール装飾、レッドカーペットなど車内装飾も自由自在で、パーティーライトやマイク、音響、モニターも設置可能、飲食飲酒も自由で非日常なイベント空間として利用できます。
利用料金も全席分の料金よりもお得ということもあり、利用客が伸びているとのことです。
ちなみに、新幹線の車両貸切サービスを商品として提供しているのは、JR東海が有名ですが、そのほかのJR各社もツアー会社と提携して、新幹線を貸し切った各種ツアーもあります。
コロナ禍の1割減回復にこだわって誕生
JR東海では、従来から修学旅行⽤の貸切などの提供はあったものの、⾞内を⾃由に使うサービスはなく、2022年12⽉から新サービスが投入されたのです。
「のぞみ」⾞両の貸切という画期的な新サービス誕生のきっかけは、コロナ禍で奪われた「1割」の回復にこだわったことでした。
ポストコロナで、インバウンドを含めた人流も回復し、新幹線の観光利⽤も回復傾向ではあるものの、平日はビジネス客中⼼でコロナ禍前より1割少ない⽔準のまま。この現状を打破しようと打ち出したのが、新幹線の「非日常」の使い⽅だったのです。
日本酒×貸切新幹線イベント事例
新幹線を貸し切って移動中の車内をイベントスペースにするという画期的なサービスは、既にさまざまな利用事例があるようです。
ここでは、日本酒×貸切新幹線イベントの事例をいくつかご紹介しましょう。
新潟の酒×貸切新幹線
2014年4月には、新潟県のうまいものが一堂に会する食の祭典「新潟うまさぎっしり博2014」に参加するための貸切新幹線に乗車して、車内で新潟の地酒や食を堪能できるイベントが開催されました。
大人の女子旅と日本酒のコラボというコンセプトで、車内で5種類の酒蔵のお酒を堪能できるだけでなく、利き酒の達人による日本酒解説が聞けて、ぎっしり博で地酒を味わえるクーポンも付いているというお酒好きにはたまらない企画だったようです。
鹿島の酒×貸切列車
2024年2月に、「鹿島酒蔵ツーリズム」で有名な佐賀県鹿島市が「鹿島市日本酒で乾杯を推進する条例制定10周年」を祝し、JR九州と連携して、「貸切列車で行く!かしまるっと満喫ツアー」を企画しました。
当該イベントに利用された列車は新幹線ではありませんでしたが、鹿島市の4つの酒蔵の日本酒を貸切の団体臨時列車内で満喫できるほか、駅弁や牡蠣、スイーツの提供などもあり、参加者は「鹿島の酒・食」を非日常の空間で堪能できる画期的なイベントです。
日本酒イベントを成功させるポイント
ここまで、「日本酒×新幹線」イベントについてご紹介させていただきましたが、酒蔵ツーリズムほか日本酒イベントを成功させるためにはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。
ここでは、日本酒イベントを成功させるポイントについて見ていきましょう。
発想の転換が必要なときも
日本酒のイベントを企画する際、発想の転換が必要なときもあります。
顧客ニーズに響く企画は何かを考えたときに、教科書どおりのイベント企画だけではなく、「え?!日本酒をアピールするのにそんなアプローチがあるのか」といったような企画がウケることもあるのです。
顧客ニーズを掘り起こすためのイベント企画に正解はありません。あなたの蔵や店ならではの企画で勝負してみるのもいいのではないでしょうか。
そういう意味では、「日本酒×貸切新幹線」イベントは発想の転換から発現した企画の1つです。
キーワードは非日常
消費者がイベントに求めるのは、日常の延長ではなく、日常とはかけ離れた「非日常」です。
「貸切新幹線」のサービスが非日常から生まれたように、日本酒イベントを成功させるためには、「非日常」をキーワードに企画してみることも試してみましょう。
たとえば、酒蔵ツーリズムに誘客するために、移動を「居酒屋新幹線」にするのも非日常体験でアリです。
ターゲット顧客のニーズを把握しよう
日本酒イベントを成功させるためには、ターゲット顧客のニーズを把握することが大切です。
たとえば、ターゲット顧客が地酒好きのコアなファンであるなら、ターゲット顧客が何を求めてイベントに参加するのか、どのようなイベントなら地酒好きのコアなファンを集客できるのかを考えた上でのイベント企画が必要となります。
ターゲット顧客のニーズを把握してはじめてイベントの成功がイメージできるでしょう。
まとめ
ここまで、「日本酒×新幹線」といった変わったイベントをご紹介しながら、日本酒イベントの成功の秘訣についてポイントを解説させていただきました。
「日本酒イベントなんてどれも似たり寄ったりでしょ?」とお考えの蔵元さんや社長さんもいらっしゃるかもしれませんが、イベントで顧客ニーズを掘り起こすためには、顧客ニーズに真剣に向き合うことが大切なのです。
顧客ニーズを把握するためには、蔵や店ごとのマーケティング戦略が重要!
アンカーマンでは、これまで数多くの酒類事業者に特化したコンサルティングをした経験から、酒類事業者ごとに異なるマーケティング戦略を作成するマーケティングサポートをご提供しています。
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