酒蔵ツーリズムどうやってる?具体的なメニューや料金をご紹介

体験型旅行=ニューツーリズムの一種である「酒蔵ツーリズム」。

「酒蔵」を観光コンテンツとして、国内外の観光客を誘客し、酒類業の発展と地域の活性化を目的としています。

酒蔵見学、試飲、酒造体験などのツアーメニューが知られていますが、実際に全国で行われている酒蔵ツーリズムはどうなのか、ご興味があるのではないでしょうか。

今回は、アンカーマンの独自調査により、全国の酒蔵ツーリズムでは実際にどんなことをしているのか、具体的なツアーメニューや料金をご紹介します。

ツアーメニューは?

酒蔵ツーリズムのツアーメニューもさまざまな事例があります。

ここでは、酒蔵ツーリズムのツアーメニューの事例についてご紹介しましょう。

■参照:2024年(令和6年)4月現在の以下の酒蔵さんのHPからの情報となります。

事例①酒蔵見学

酒蔵ツーリズムのメインツアーメニューである「酒蔵見学」。それぞれの酒蔵で、オリジナリティあふれるさまざまな見学形態があります。

たとえば、小澤酒造さま(東京都青梅市)では、お酒づくりの工程や蔵に関するお話や蔵内のご案内を各部署の社員が当番制で担当。

年に1回の新酒の仕込みが終わるタイミングや新酒完成のタイミングでの感謝祭である「蔵開き」のほか、通年酒蔵見学を行っている酒蔵もあります。

セルフ見学のケース、インバウンド向けに通訳ガイドをつけたり、蔵元や杜氏・蔵人がガイドを務めたりするケース、酒造りの様子を動画で映写したりするケースなど形態はさまざまです。

事例②試飲・買い物・喫茶

酒蔵見学のほか、試飲(テイスティング)がセットになっているツアーもあり、試飲をした銘柄が気に入れば、直営ショップなどで購入できるケースもあります。

たとえば、八戸酒造さま(青森県八戸市)や繊月酒造さま(熊本県人吉市)、神戸酒心館さまは、試飲の後に商品の購入も可能、通潤酒造さま(熊本県上益城郡山都町)では、隣接の蔵カフェ「寛政蔵」での試飲や直営ショップでの商品の購入も可能。

少し特殊なケースでは、神戸酒心館さま(神戸市東灘区)のように、酒造工場(福寿蔵)をセルフ見学して、直営ショップ(東明蔵)で利き酒のほか、蔵の施設を改修して、ホールや料亭、ギャラリーとして開放しているツーリズムもあります。

事例③仕事体験

酒蔵ツーリズムにおいて、仕事体験をツアーメニューに盛り込む趣旨としては、国内外のコアなお酒好きに、お酒造りを体験してもらうことで、より日本産酒類のファンになってもらうことがあるようです。

体験の内容としては、酒造りの一部の工程を短時間で経験してもらう体験から、宿泊してがっつり蔵人体験をしてもらう体験までさまざま。

醸造工程の一部に参加した銘柄に、名入れしたオリジナルラベルの貼付なども人気のあるツアーメニューの1つです。

料金は?

酒蔵ツーリズムの料金に関しては、無料と有料に分かれます。酒蔵見学が無料という蔵が多い中、他のサービスとセットで有料とするなど、さまざまな工夫をしている蔵もあります。

ここでは、有料の酒蔵ツーリズムについてご紹介しましょう。

■参照:2024年(令和6年)4月現在の以下の酒蔵さんのHPからの情報となります。

テイスティングプラン

酒蔵見学に醸造しているお酒の試飲(テイスティング)がセットとなって有料としている酒蔵もあります。

たとえば、大七酒造(福島県二本松市)では、一般見学コース(5アイテム試飲)で、酒造期(60分)1,000円/酒造期以外(70分)1,500円、プレミアム見学コース(7アイテム試飲)で、酒造期(80分)3,000円/酒造期以外(100分)3,500円、英語通訳ガイド7,700円/1グループです(すべて税込)。

また、桜川酒造さま(山形県西置賜郡小国町)では、隣接する酒蔵カフェ「カモスク」にて1ドリンクが付いた酒蔵見学入場料として、1,000円のコースとなっています。

さらに、明石酒類醸造&海峡蒸溜所ビジターセンターさま(兵庫県明石市)では、日本酒を醸している酒蔵とウイスキーやジンを製造している蒸溜棟を一緒に見学でき、3,000円(税込)で試飲も楽しめるコースです。

少し変わったところでは、賀茂鶴酒造さま(広島県東広島市)のように、展示コーナー自由見学、酒造りムービー解説のほか、試飲が銘柄によって有料と無料に分かれている蔵もあります。

お土産+お買い物券付きプラン

酒蔵見学にお土産などを付けて有料としている酒蔵もあります。

たとえば、片山酒造さま(栃木県日光市)では、酒蔵見学は無料ですが、じゃらん限定プランとして、1,000円で酒蔵見学にお土産のおちょことお買い物券1,000円が付くお得なプランを実施しています。

蔵人体験プラン

酒蔵見学のほか、蔵人が行っているお仕事体験を有料で提供している酒蔵もあります。

たとえば、橘蔵酒造さまKURABITO STAYさま(長野県佐久市)では、酒蔵に隣接した酒蔵ホテルに宿泊(2泊3日食事・飲み放題日本酒サーバー付き)し、などの蔵人体験(「切り返し〜盛り」「仲仕事」「仕舞仕事」「出麹」などの体験)や杜氏体験(”醪”の発酵管理に関わる体験)などが可能です。

料金は、コースによって79,800円、88,000円、149,800円(すべて税込)などがあります。

記念館見学プラン

酒蔵見学は無料で実施している蔵が多い中、記念館などを有料で見学できるツアープランもあります。

たとえば、月桂冠さま(京都市伏見区)では、「月桂冠大倉記念館」にて、20歳以上は600円、13歳~19歳は100円、12歳以下は無料で、13歳以上はお土産付き、20歳以上は3種類の利き酒付きプランです。

また、山梨銘醸さま(山梨県北杜市)では、「行在所」「伝奏蔵」など施設ごと300円(中学生以上)で見学でき、直営ショップでの買い物や、隣接したカフェやレストランでも食事や喫茶を楽しめます。

さらに、東北銘醸さま(山形県酒田市)では、酒造資料館「蔵探訪館」が無料で見学でき、利き酒や酒造りの工程の映画鑑賞も可能です。同様に、櫻正宗さま(神戸市東灘区)でも、記念館「櫻宴」を無料開放、居酒屋やレストランやカフェ、展示スペースが楽しめます。

まとめ

ここまで、全国の酒蔵ツーリズムでは実際にどんなことをしているのか、具体的なツアーメニューや料金についてご紹介させていただきました。

「酒蔵」や「地域全体」を観光コンテンツとした「体験型旅行」「ニューツーリズム」として、国内外の観光客向けにさまざまなツアーメニューを用意して、酒類業の発展と地域の活性化に取り組んでいることをおわかりいただけたのではないでしょうか。

今回のコラムでご紹介させていただいた事例以外にも、アンカーマンでは「酒蔵ツーリズムの実施事例」をまとめた事例集をご用意しています。

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