酒屋にはじめて行く人が入りにくいと感じる理由とは?入りやすい店舗を作る方法を徹底解説

「お客さん、来ないなぁ…」「どうしたらもっと売れるんだろう…」

と悩みを抱えている酒屋さんもいらっしゃる中、日本酒ビギナーからは、「酒屋に入るのは敷居が高くて…」という意見も。

このミスマッチ、どうにか解決できないものか!

というわけで、今回は、「入店しやすいお店づくりはどのようにしたらいいのだろう」と考えている酒屋さんに向けて、酒屋が入りにくいと思われてしまう理由や、はじめての人でも入りやすい酒屋を作る方法について、メリットやポイントと合わせて解説します。

酒屋が入りにくいと思われてしまう理由

酒屋が入りにくいと思われてしまうには、次に挙げるようないくつかの理由があるようです。

【酒屋が入りにくいと思われてしまう理由】

  • 店の雰囲気がわからない
  • 他に客がいなくて気まずくなりそう
  • 価格帯がわからない
  • 入り口が狭い
  • 清潔感が無さそう

以下、順に解説します。

店の雰囲気がわからない

人は「わからない」ことに対して不安や恐怖を感じるもの。外部から店内の雰囲気がわからないお店は入りにくいと思われてしまいます。

また、外観から抱く店内の雰囲気のイメージと、入店後の実際の店内の雰囲気が大きく違っている場合も、顧客満足度が低下して「入りにくい酒屋」と思われてしまう原因です。

たとえば、「落ち着いて商品を選びたかったのに、店内がごちゃごちゃしていてゆっくり選べなかった」場合や、「店長と常連客らしき人がずっと話していて、居心地が悪かった」場合なども、予想外の店の雰囲気として、酒屋が敬遠される理由となってしまいます。

他に客がいなくて気まずくなりそう

街中の酒屋の場合、コンビニやスーパーなどと違って、店内に常に買い物客がいるとは限りません。

「他に客がいなくて気まずくなりそう」という感覚も酒屋が入りにくいと思われてしまう理由の1つでしょう。

たとえば、「店内にお客さんが自分1人だけだと、買わなければならないというプレッシャーを感じてしまう」「他のお客さんがいないと、ゆっくり商品を選んでいいのか不安」などの感覚も来店客の足を遠ざけてしまうことになります。

価格帯がわからない

「わからない」ことに対する不安は、商品の価格に関しても同様です。お客さまは入店前に商品に対する予算感を持って入店することが多いはず。

お店の外観や立地などから、商品の価格帯の予想がつかなければ、入店を躊躇してしまうこともあるでしょう。

どのような価格帯の商品を扱っているのか予想がつかない酒屋の場合、入りにくいと思われてしまう理由の1つとなってしまいます。

入り口が狭い

「入り口が狭い」など、お店の設計や陳列の関係で「入りにくい」と思われてしまうこともあります。

たとえば、入り口付近に商品が所狭しと置かれて入り口が狭くなっている場合には、仮に店内がすっきりしていたとしても、「店内もゴチャゴチャしていて商品がゆっくり選べないのではないか」など、お客さまにマイナスのイメージを持たれてしまうかもしれません。

清潔感が無さそう

お店の外観から、「清潔感が無さそう」という印象をお客さまに与えてしまっているケースも、入りにくいと思われてしまう理由の1つです。

お店の「清潔感」に関しては、お客さまの入店のしやすさに直結する大切な要素。

築年数に関係なく、外観や入り口付近の整理整頓ができておらず清潔感が無さそうと思われてしまうと、「店内も清掃が行き届いておらず、気持ちよく利用できないのではないか」という悪い印象を与えてしまうかもしれません。 

はじめての人でも入りやすい酒屋を作る方法

はじめての人でも入りやすい酒屋を作れば、来店者が増え、売上アップも期待できるはず。

ここでは、はじめての人でも入りやすい酒屋を作る改善方法について、いくつかアイデアをご紹介しましょう。

【はじめての人でも入りやすい酒屋を作る方法】

  • 清潔感を保つ
  • 店の前に情報を出す
  • Web上に情報を出す
  • 店内の雰囲気がわかるようにする
  • 求める客層によって雰囲気を変える
  • 親近感が伝わるようにする
  • 来店する仕組みを作る

清潔感を保つ

「清潔感が無さそう」という印象をお客さまに抱かれないように、お店の外観や店内、商品の陳列の仕方、接客するスタッフの服装まで清潔感を保つように心がけましょう。

清潔感を保つには、たとえば、お店の外観や店内の定期的な清掃とチェックを欠かさないことはもちろん、商品の陳列も整然と並べたり、POPも見やすくきれいに作ったり、スタッフがいつもこぎれいな髪型や服装にしていたりといった工夫も大切です。

よく見られるのが、長年在庫している商品がホコリをかぶっているケースです。陳列棚の奥まで定期的にチェックしましょう。

店の前に情報を出す

お客さまに「価格帯がわからないから入りにくい」と思われてしまうことを避けるためには、「店の前に情報を出す」などの対策が効果的です。

たとえば、お店の前に看板を出すなどして、商品や価格帯を示すことにより、はじめての人でも入りやすい酒屋を作ることができます。

すべての商品情報・価格の開示が必要というわけではなく、定番商品の価格を掲示すれば、お客さまに予算感を抱かせることができるでしょう。

店舗前のスタンド看板には、A型看板、電飾スタンド看板、バナースタンドなどさまざまな種類があるので、自身のお店の雰囲気に合ったものを活用することをおすすめします。

Web上に情報を出す

はじめての人でも入りやすい酒屋を作る方法の1つとして、Web上に情報を出すことも効果的です。

はじめて来店する人の中には、「どんなお店だろう」とインターネットやSNSなどで検索して情報収集をする人もいるので、Web上に情報を出せば、お客さまの不安を払拭し、入店のハードルを下げることができます。

お店へのアクセス、店内の雰囲気、商品情報やスタッフ紹介などできる限りの範囲で、お店に関する情報をWeb上に公開しておけば、はじめての人でも入りやすくなるはずです。

店内の雰囲気がわかるようにする

「お店の雰囲気がわからない」というお客さまの対策としては、お店の外観から店内の雰囲気がわかるようにする工夫が必要です。

たとえば、ガラス張りの外観にしたり、入り口から中が見えるような構造にしたりと、お客さまが外から店内の雰囲気がつかめるような工夫をすることも考えられます。

また、お店の外に少し休めるベンチや、簡易な飲食スペースなどを設置することにより、アットホームな雰囲気を演出することも可能です。

求める客層によって雰囲気を変える

お店の雰囲気を作る際に、「落ち着いた雰囲気のお店が好き」「活気のあるにぎやかなお店の雰囲気が好き」などお客さまによって求めるニーズが違います。

したがって、自身のお店が求めるターゲットの客層によってお店の雰囲気を変えることも大切です。

たとえば、富裕層をターゲットにするなら、「高級感のある落ち着いた雰囲気」に、ファミリー層をターゲットにするなら、「誰でも入りやすそうな活気のある雰囲気」にするなど、ターゲットの顧客層を明確にした上で、お店の雰囲気づくりをすることをおすすめします。

親近感が伝わるようにする

はじめての人でも入りやすい酒屋を作るには、「親近感」も大切になってくるでしょう。

お店の外観から「親近感」をアピールするには、たとえば、明るく温かみのあるデザインの外装にしたり、店前の看板に「見るだけでも大歓迎!」「試飲もやってます!」など、気軽に利用してもらえるような一言を添えたりする工夫も必要です。

来店する仕組みを作る

はじめての人でも入りやすい酒屋を作る際に、来店する仕組みを作るというのも1つの方法です。

たとえば、はじめての来店時に、オンラインで事前予約した商品を店頭で受け取る仕組みを作っておけば、はじめての人でも緊張せずに来店することができるでしょう。

はじめての人でも、入店する理由や仕組みがあれば、 入店しやすくなるため入りやすい酒屋と思ってもらうことができます。

入りやすい酒屋を作るメリット

入りやすい酒屋を作れば、以下のようなメリットがあります。

【入りやすい酒屋を作るメリット】

  • 新規顧客獲得につながる
  • 口コミで評判が広がる
  • リピート率が上がる

以下、順に解説しましょう。

新規顧客獲得につながる

入りやすい酒屋を作れば、新規顧客獲得につながるというメリットがあります。

たとえば、通りを歩いていて、入りやすそうな酒屋であれば、「好きなお酒あるかな?」「ちょっと見てみよう!」「前から気になっていたんだ!」などふらりと立ち寄ってお酒を購入してくれることもあるからです。

入りやすい酒屋を作ることで、新顧客獲得につながり、売上アップも期待できるでしょう。

口コミで評判が広がる

入りやすい酒屋であれば、口コミで評判が広がることも期待できます。

「この前行った酒屋さん、とても入りやすいよ!」「品ぞろえも豊富で、店長が自分に合ったお酒をやさしく提案してくれるんだ!」など口コミで評判が広がり、来店客数も増えるでしょう。

どんなに商品にこだわっていたとしても、入りやすい酒屋でなければ、人に紹介したいと思わないので、口コミで評判が広がることも期待できないからです。

リピート率が上がる

入りやすい酒屋を作ると、一度来店したお客さまのリピート率が上がり、リピーター顧客になってくれる可能性が高まります。

たとえば、「あのお店の雰囲気、私好み!」「店内もきれいでゆっくりお酒選びできてよかった!」「大切な人へのプレゼントもあの酒屋で選ぼう!」など、入りやすい酒屋なら、お客さまを「よし、また行ってみよう!」という気にさせてくれます。

「入りやすい酒屋を作る」→「お客さまに気に入ってもらえる」→「ファンになってもらえる」→「リピーターになってもらえる」という流れが期待できるでしょう。

入りやすい酒屋を作るときのポイント

入りやすい酒屋を作るためには、いくつかのポイントがあります。

ここでは、 入りやすい酒屋を作るときのポイントについて解説しましょう。

【入りやすい酒屋を作るときのポイント】

  • 顧客目線で考える
  • 競合と比較する
  • 集客効果を計測する
  • 通りがかりに「認知される」を意識する 

顧客目線で考える

入りやすい酒屋を作るためには、顧客目線で考えることが大切です。

自身のお店のコンセプトをPRすることも重要ですが、ターゲットの顧客層を明確にした上で、求めるお客さまからはどのように見えているのかを常に客観視したお店づくりを考えましょう。

競合と比較する

「競合店はどんなお店づくりをしているのだろう」と、お店づくりに関して、常に競合と比較することは大切です。

顧客は常にお店を選ぶ立場で、競合と比較してお店選びをしています。お客さまに選んでもらえなければ、入店していただくことはできません。

競合と比較することで、自身のお店づくりの客観的な強み・弱みを把握し、お店づくりに関してPDCA(計画・実行・評価・改善)を繰り返して、選んでもらえるお店づくりを続けていくことがポイントとなります。

集客効果を計測する

お店づくりに関するPDCA(計画・実行・評価・改善)を行う中で、check(評価)に該当する「集客効果の計測」も必要になってきます。

たとえば、店前の看板に「今ならこの案内を見た方限定の割引実施中!」という情報を掲載して割引申し出客数の調査を実施すれば、集客効果を計測することが可能です。

さまざまな方法を試すことで、PDCAを繰り返すうち、徐々に自身が求めるお店づくりができるようになるでしょう。

通りがかりに「認知される」を意識する 

入店してもらうためには、「見つけてもらう」+「選んでもらう」ということが必要です。

 「見つけてもらう」=「認知される」ということ。

入りやすい酒屋を作るときのポイントとして、通りがかりの人に「認知される」ことを意識してお店づくりをすることが大切になってきます。

「通りを歩いてるお客さまの注意をひくためにはどうしたらいいか」に着眼して、ターゲットの客層、通行の流れや時間帯、顧客目線、競合の状況などを総合的に考慮してお店づくりを行いましょう。

酒屋が入りにくい理由と対処法のまとめ

ここまで、酒屋が入りにくいと思われてしまう理由や、はじめての人でも入りやすい酒屋を作る方法について、メリットやポイントも含めてご紹介させていただきました。

酒屋が入りにくいという理由に関しては、一般的な店舗の入りづらさのハードルに加えて、酒屋という独特な業種のハードルといったものも考えなければなりません。

酒屋が入りにくい理由への対策を施すことで、自然と入りやすい酒屋を作ることができるでしょう。

自身のお店の強み・弱みを客観視して、ターゲットとなる顧客層を明確にした上で、求める顧客層にとって入りやすい酒屋を作ることが集客につながります。

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