【酒蔵ツーリズム】成功への道標~インバウンドへの意識がポイント

酒蔵ツーリズムを成功させるためには、インバウンド(訪日外国人観光客)を意識することが重要だと言われています。

「うちは、インバウンドは関係ないから…」

このようなお声もある中で、なぜインバウンドを意識することがポイントなのでしょうか。

今回は、酒蔵ツーリズムの成功になぜインバウンドを意識することが重要なのかを解説します。

インバウンドが日本経済に与える影響

観光庁公表のデータによれば、2023年の訪日客の旅行消費額は計5兆2,923億円で過去最高、訪日客数は2,506万人で、コロナ禍前の2019年の8割に回復、消費の目的別では宿泊費が1位で、買い物よりも体験重視の傾向が強まっています。

直近のデータでも、円安効果もあり、2023年10〜12月期の訪日客の旅行消費額(速報値)は1兆6,688億円(2019年同期比37.6%増)、2023年12月の訪日客数は273万4000人(2019年同月比8.2%増)、消費額の構成比の1位は宿泊費、2位は買い物代です。

2023年の訪日外国人旅行消費額は、日本の旅行消費額全体に対して全国平均で約18%を占めています。近畿、関東、沖縄、北海道など主要観光地では全国平均を上回る数値となっており、日本経済はインバウンド消費を軽視できなくなっています。

外国人から見た日本の魅力とは

物事の本質や真実を理解するには、ときには外部の視点や観察が必要と言われます。

日本の中にいる私たち日本人が日常で忘却しがちな「日本本来の魅力」も、海外から見るとよくわかるようです。

外国人が日本に感じる魅力として、「治安の良さ」「街の清潔さ」「食体験が豊富」「四季を楽しめる」「歴史や伝統を感じる場所が多い」「伝統文化」「サブカルチャー」「買い物天国」「ハイレベルなおもてなし」など例を挙げればキリがないほど。

外国人が日本の魅力を感じるポイントはさまざまですが、これらの要素が日本を特別な場所にしているのでしょう。

「外国人の常連客が多い飲食店は魅力的」などと言われるのも、本来の魅力を外国人のほうが知っているからだと感じます。

酒蔵ツーリズムを成功させるため、「インバウンドを意識して、酒蔵ツーリズムの本来の魅力を理解してもらうことが重要」というスタートラインからはじめてはいかがでしょうか。

酒蔵ツーリズム×インバウンド

「酒蔵ツーリズムって、外国人観光客用の取組みでしょう?」このように勘違いしている一般の方が未だにいらっしゃいます。当然、酒蔵ツーリズムは、インバウンド専用の取組みではありません。

しかし、「酒蔵ツーリズムとインバウンドには親和性がある」と言われています。

それは、日本酒をはじめとした日本産酒類や和食は世界的に人気で、外国人観光客が訪れる目的の1つになっているため、料理とのペアリングを楽しめる酒蔵ツーリズムはインバウンドにウケる観光コンテンツだからです。

体験型ニューツーリズムの世界的な成功モデルとなっている「ナパ・バレーのワインツーリズム」でも、世界の富裕層にターゲットを絞り、積極的にPRしたことで成功を収めたように、日本の酒蔵ツーリズムも、国内観光客だけでなく、インバウンドを意識した取組みを積極的にPRしていくべきでしょう。

インバウンドに人気が高いのは、酒蔵、神社仏閣、日本庭園など歴史を感じさせる場所や、「伝統的酒造り」、武道、着物、和太鼓、書道など日本特有の伝統文化などです。

日本のアニメや漫画などのサブカルチャーが世界的に高く評価され、聖地巡礼やコミケなどもインバウンド人気が高いように、世界でも高い評価を受けている日本の「おもてなし」と合わせて、地域全体をPRしていくインバウンドを意識した酒蔵ツーリズムの取組みに注力することが、酒蔵ツーリズム成功のポイントといえるでしょう。

「日本ならではの体験」「その土地でしか味わえない体験」を求めてインバウンドだけでなく、日本国内の各地からも集客が期待でき、地域全体が活性化できる取組みが「酒蔵ツーリズム」。

「各地域の良さ」を活かしたプログラムを作り、アピールしていくことで日本の酒蔵ツーリズム全体の発展につながるでしょう。

まとめ

ここまで、酒蔵ツーリズムの成功になぜインバウンドを意識することが重要なのか、「酒蔵ツーリズムとインバウンドの親和性」を中心にご紹介させていただきました。

もちろん、酒蔵ツーリズムは、インバウンドのためだけのプログラムではありませんが、日本酒をはじめとした日本産酒類に興味を持つ外国人観光客は多く、日本酒や焼酎などの伝統的な醸造方法や地域の風土が反映された酒蔵ツーリズムは、外国人旅行者にとって魅力的な観光コンテンツとなり得ます。

日本酒の輸出も増加しており、海外での関心が高まっている中、ユネスコ無形文化遺産への登録を目指す「伝統的酒造り」により、日本酒の知名度は今後さらに向上することでしょう。

酒蔵ツーリズムにより、外国人観光客が訪れることで、地域経済に波及効果をもたらし、日本酒や焼酎をはじめとした日本産酒類の需要拡大も期待できます。

アンカーマンは、日本で唯一、酒類事業に特化した経営支援を行っているコンサルティングファームとして、酒類業界におけるお悩みに寄り添い、補助金サポートや経営改善サポートを提供するとともに、日本酒蔵ツーリズム推進協議会の会員として、これからも縁の下の力持ちとなり酒類事業者さまの酒蔵ツーリズムへの取組みをサポートしていきます。

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