酒屋が日本酒の選び方を提案することが重要な理由とは?ポイントや提案事例も解説
「お客さまへの提案?うちでは、あまりしてないかな…」
「お客さんは自分の好きな日本酒を買っていくだろうし…」
「あまり横から口を出してもね…」
こんなふうに思っている酒屋さん、多いのではないでしょうか。
実は、日本酒の選び方を提案することはとても大切なんです!
それはなぜか?その理由を知ることも売上アップの秘訣!
今回は、酒屋が日本酒の選び方を提案することが重要な理由について解説します。また、日本酒の選び方を提案する際のポイントや提案事例についてもご紹介していきましょう。
- 1. 酒屋が日本酒の選び方を提案することが重要な理由
- 1.1. 選ぶ基準がわからない
- 1.2. プロに教えてほしい
- 2. 酒屋が日本酒の選び方を提案することによるメリット
- 2.1. 客単価アップが期待できる
- 2.2. リピーターが増える
- 2.3. リブランディングできる
- 3. 酒屋が日本酒の選び方を提案するポイント
- 3.1. お客さまの好みを把握する
- 3.2. シチュエーションに合った提案をする
- 3.3. おすすめを明確にする
- 4. 酒屋が日本酒の選び方を提案する際の良い事例
- 4.1. 良い事例①日本酒ソムリエAIによるぴったりのお酒選び
- 4.2. 良い事例②女子会にぴったりのお酒を提案
- 5. 酒屋が日本酒の選び方を提案する際の悪い事例
- 5.1. 悪い事例①お客さまの好みを無視した1人よがりの提案
- 5.2. 悪い事例②うんちくだけ語りおすすめを明確にしない提案
- 6. まとめ
酒屋が日本酒の選び方を提案することが重要な理由
酒屋が日本酒の選び方を提案することが重要な理由は、以下のとおりです。
【酒屋が日本酒の選び方を提案することが重要な理由】
- 選ぶ基準がわからない
- プロに教えてほしい
以下、順に解説します。
選ぶ基準がわからない
なぜ、酒屋が日本酒の選び方を提案することが重要なのかといえば、「お客さま、特に日本酒ビギナーは、何を基準にして日本酒を選べばいいかわからないから」ということになります。
たとえば、日本酒ビギナーは、「甘口・辛口」というキーワードは知っていても、それがどういうことかまでは理解していません。
「日本酒の種類」や「アルコール度数」くらいは知っていても、「日本酒度」「酸度」「アミノ酸度」「酒米の種類」「精米歩合」などお酒を選ぶ基準が多様であるということは、ほとんどの方が知らないのではないでしょうか。
店頭にある日本酒の種類の多さに圧倒されるばかりで、本当は「自分に合うお酒はどうやって選べばいいんだろう?」「お店の人にはなかなか聞けない…」と思っているはず。
たとえ、日本酒にくわしい愛好家でも、酒屋さんほど日本酒を選ぶ基準について、くわしくはないのではないでしょうか。
酒屋さんが日本酒の選び方を提案することは、砂漠で水を欲しがっている人に水を与えるかのごとく、とても重要なのです。
プロに教えてほしい
日本酒は量販店やスーパーでも売っています。
では、なぜ酒屋に来店するのでしょうか。
それは、お客さまが、「酒屋に行けば、日本酒のプロがいる」「日本酒のプロに、日本酒の専門的な知識や自分に合うお酒を教えてほしい」と思っているからです。
「日本酒の選び方を日本酒のプロに提案してほしい」と思っているお客さまは多いはず。
なぜ、酒屋が日本酒の選び方を提案することが重要なのかといえば、「お客さまが求めているから」ということが理由の1つです。
酒屋が日本酒の選び方を提案することによるメリット
酒屋が日本酒の選び方を提案することには、次のようなメリットがあります。
【酒屋が日本酒の選び方を提案することによるメリット】
- 客単価アップが期待できる
- リピーターが増える
- リブランディングできる
以下、順に解説します。
客単価アップが期待できる
日本酒の選び方を提案することで、客単価アップが期待できるというメリットがあります。
日本酒ビギナーなどは、日本酒を選ぶ基準がわからず、酒屋で日本酒のプロからのアドバイスを求めているもの。
お客さまに、日本酒の選び方の提案をすることで、信頼していただき、付加価値の高い日本酒を提案することで、客単価アップを図ることも可能となるでしょう。
リピーターが増える
お客さまが求めている日本酒の選び方の提案ができれば、ニーズに対応することで顧客満足度がアップします。
多くのお客さまに、日本酒の選び方を提案することが、顧客満足度アップにつながり、リピーターが増えることで安定した売上が確保できるということが、最大のメリットです。
リブランディングできる
日本酒の選び方を提案することで、「あのお店に行けば、自分に合ったお酒を提案してもらえる」「お酒を買うならあの店」というお店の認知度も上がり、ブランドを再構築(リブランディング)することができます。
「日本酒の選び方を提案してくれる酒屋」として、リブランディングできれば、お店のファンを増やすことができ、ファンがSNSや口コミによってお店の情報を拡散してくれることで来店客数を増やすことが可能です。
酒屋が日本酒の選び方を提案するポイント
ここでは、酒屋が日本酒の選び方を提案するポイントについて解説します。
酒屋が日本酒の選び方を提案する際に留意するのは、以下のようなポイントです。
【酒屋が日本酒の選び方を提案するポイント】
- お客さまの好みを把握する
- シチュエーションに合った提案をする
- おすすめを明確にする
以下、順に解説します。
お客さまの好みを把握する
日本酒の選び方を提案する際に注意しなければならないのは、お客さまと入念にコミュニケーションをとった上で「お客さまの好み」を聞き出し、把握することです。
逆に、絶対にやってはいけないのは、「1人よがり」の提案になってしまうこと。
どんなにすばらしい提案だったとしても、日本酒選びの提案が、「お客さまの好み」に合わなければ、決してお客さまは納得しません。
日本酒の選び方を提案をする際に、最優先されるべきは、「お客さまの好み」であるということを押さえておきましょう。
シチュエーションに合った提案をする
日本酒の選び方を提案をする際に気をつけなければならないポイントとして、「シチュエーションに合った提案をする」ということが挙げられます。
お客さまは、「どんなシチュエーションのために、お酒を探しているのか」をヒアリングした上で、最適な提案をすることがもっとも大切です。
「毎日の晩酌用」「贈答用」「宴会用」「記念日用」「料理とのペアリング用」など、シチュエーションによって、おすすめするお酒が異なります。
「誰と飲むのか」「どんな場面で飲むのか」なども、日本酒の選び方に影響を与える要因なので、シチュエーションを正確にヒアリングして、把握することが良い提案の前提です。
おすすめを明確にする
酒屋が日本酒の選び方を提案するポイントの1つとして、「おすすめを明確にする」ことが挙げられます。
おすすめといってもさまざま。日本酒の飲み方別の味わいの違いを説明した上で、商品にあったお酒の飲み方を提案したり、季節によって違うおすすめのお酒を提案したり、お客さまの好みに合わせた「香りと味わいの日本酒の4分類」による提案をしたり…
重要なのは、日本酒の選び方にはさまざまな要素があること、お客さまが何を優先したいのかを正確にヒアリングして把握すること、総合的におすすめのお酒を明確に示してあげることです。
酒屋が日本酒の選び方を提案する際の良い事例
どんな提案をすれば、お客さまに喜んでもらえて、リピーターを増やすことができるのでしょうか。
ここでは、酒屋が日本酒の選び方を提案する良い事例を紹介していきましょう。
【酒屋が日本酒の選び方を提案する際の良い事例】
- 良い事例①日本酒ソムリエAIによるぴったりのお酒選び
- 良い事例②女子会にぴったりのお酒を提案
それぞれについて解説します。
良い事例①日本酒ソムリエAIによるぴったりのお酒選び
酒屋が日本酒の選び方を提案する良い事例として、最初にご紹介するのは、「お客さまのそのときの気分や好み」を正確に把握し、ぴったりのお酒を提案する「日本酒ソムリエAI」によるお酒選びの事例です。
「地酒×日本酒ソムリエAI」として、AIを導入した地方の酒屋で、お客さまと一緒に楽しくタブレットを操作しながら、「日本酒を飲んでなりたい気分」や「好みの味わい」に関する簡単な質問に答えていくと、AIが「おすすめの一杯」を提案してくれるという仕組み!
しかも、角打ちスペースもあり、その場で利き酒もできるという優れもの!話題性も手伝って、しっかりリブランディングにも大成功の事例です。
良い事例②女子会にぴったりのお酒を提案
以下、とある酒屋のご主人のお話…
ある日の夕方、酒屋には珍しく、若い女性のお客さまが3人でご来店。
聞けば、これから女子会を友人の家で行うということでした。
1人ずつ好みを聞いて、「フルーティーな香りのお酒」や「ライトでクセのないお酒」をご提案したところ、後日、「とても美味しくて、女子会が盛り上がった」とお礼に来てくれました。
「今日は、両親の結婚記念日にお酒をプレゼントしたい」ということで、「名入れ日本酒ギフト」をおすすめしたところ、「娘にプレゼントされ、大変感動しました。ありがとう!」と、家族全員でお礼に来店いただき、今でもリピーターとして、ごひいきいただいています。
以上が、1つの提案を成功させることで、リピーターが増え、店のリブランディングにも成功した良い事例です。
酒屋が日本酒の選び方を提案する際の悪い事例
どんな提案をしてはいけないのか、ここでは、酒屋が日本酒の選び方を提案する際の悪い事例を紹介していきましょう。
【酒屋が日本酒の選び方を提案する際の悪い事例】
- 悪い事例①お客さまの好みを無視した1人よがりの提案
- 悪い事例②うんちくだけ語りおすすめを明確にしない提案
それぞれについて解説します。
悪い事例①お客さまの好みを無視した1人よがりの提案
日本酒の選び方の提案は、「お客さまの好み」を前提とした提案であるべきです。
たとえば、毎日の晩酌用に料理を引き立てるすっきりした味わいの日本酒を求めているお客さまに、「今の時期、まろやかで濃醇な『ひやおろし』がおすすめなんですよ!」など、「お客さまの好み」を無視した季節のお酒をすすめるのは、1人よがりの提案でNGです。
お客さまと入念にコミュニケーションをとり、お客さまの好みやニーズをしっかりとヒアリングすることが良い提案をする重要なポイントとなります。
いくら季節のお酒を飲んでほしかったとしても、お客さまの好みが最優先となることを忘れてはいけません。
お酒に酔うのはいいけれど、1人よがりの提案に酔ってしまうのは避けましょう。
悪い事例②うんちくだけ語りおすすめを明確にしない提案
日本酒の選び方にはさまざまな要素があります。
酒屋として、あまりおすすめできない提案の事例としては、「日本酒の種類」「アルコール度数」「日本酒度」「酸度」「アミノ酸度」「酒米の種類」「精米歩合」など、日本を選ぶ上でいくつかのポイントがあることをダラダラと説明しただけで、いつまでたってもおすすめの商品を明確にしてくれない提案はNGです。
お客さまとしては、「それで、私は何を選べばいいんでしょう?」となってしまい、挙句の果てに手ぶらで帰るといった最悪の事態も招いてしまうかもしれません。
まとめ
ここまで、酒屋が日本酒の選び方を提案することが重要な理由や、提案する際のポイント、提案事例などをご紹介させていただきました。
日本酒の選び方といっても、「甘口・辛口」だけでは選べないさまざまな要素やポイントがあることをお客さまは知りません。
酒屋へ来店するお客さまは、日本酒のプロからの提案やアドバイスを求めているものと思い、積極的にお声がけしていきましょう。
これまでに、アンカーマンでは、お酒の選び方に関してお役立ちコラムも掲載しています。
※まだお読みでない方はこちらのコラムもご参考にしてください!⇒「【酒販店必見】酒販店のお酒は甘口・辛口だけでは選びづらい?日本酒ビギナーに喜ばれるお酒の選び方」
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